(読み)ジュツ

デジタル大辞泉 「述」の意味・読み・例文・類語

じゅつ【述】[漢字項目]

[音]ジュツ(慣) [訓]のべる
学習漢字]5年
のべる。のべたもの。「述懐述語述作記述口述叙述詳述前述著述陳述論述
前人の事績を受け継ぎ伝える。「紹述祖述
[名のり]あきら・とも・のぶ・のぶる・のり

じゅつ【述】

述べること。また、述べたもの。「フェノロサ
漢文文体の一。人の言行を記述したもの。
述語」の略。「主関係

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精選版 日本国語大辞典 「述」の意味・読み・例文・類語

じゅつ【述】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 述べること。述べ説くこと。また、それを著わした書。
    1. [初出の実例]「神農以後は述でこそあれ作ではないぞ」(出典:史記抄(1477)一八)
  3. 漢文の文体の一つ。人の言行を記述したもの。〔文体明弁‐述〕

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普及版 字通 「述」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

(旧字)
9画

[字音] ジュツ
[字訓] したがう・のべる

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
旧字はに作り、朮(じゆつ)+(ちやく)。は道路をゆく意。朮は呪霊をもつ獣の形。これを用いて道路の安全を祈り、進退を定めた。金文字形(遂)と同形。は遂行、行為を継続することをいう。もその意で、〔説文〕二下に「循(したが)ふなり」という。循・は古く通用することのある字で、〔論語、述而〕「べて作らず」を、〔墨子、非儒〕に「循(の)べて作らず」とする。(術)も行、すなわち道路でその呪儀を行い神意を問うもので、その法をという。にまた道路の意がある。

[訓義]
1. したがう、そのまま継続する。
2. のべる、前の通りにいう、かさねていう。
3. あきらかにする、あらわす、しるす。

[古辞書の訓]
名義抄 ノブ・ツクル・メグル・ソフ・オサフ・シタガフ・キハム 〔立〕 メグル・ノブ・オサフ・マウス・ソフ・シタフ・ツクル・キハム・スグル・ササフ

[語系]
djiutは同声。ziut、jiutも声近く、はその獣を用いる呪儀によって、ことを遂行する意。(いつ)は台座の上に矛を樹(た)てて巡行し、正を行う意。金文に「正」「省」の語があり、所領を鎮撫する方法であった。

[熟語]
述演・述懐・述義・述古述載・述作述賛・述史・述事・述修述遵述叙・述職・述製・述宣述陳・述文・述歴・述録
[下接語]
刊述・記述・供述・継述述・口述・巧述・後述・作述・刪述・賛述・纂述・述・嗣述・修述・叙述・称述・紹述・詳述・宣述・述・前述・祖述・著述・陳述・追述・伝述・編述・略述・縷述・論述

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