江戸末期の幕臣。幼名は通之進,名は景元(かげもと),号は帰雲。金四郎は通称。左衛門尉景晋(かげくに)の子(遠山家には金四郎を名のる者が少なくないが,景元がもっとも著名)。小納戸より小普請奉行,作事奉行,勘定奉行公事方を経て1840年(天保11)3月北町奉行となる。天保改革の株仲間解散に反対し,内命をうけながらしばらく握りつぶしていたため差控をうけたことがあり,老中水野忠邦や南町奉行の鳥居耀蔵とは親密でなかったようである。そのためか43年2月大目付に転じ,忠邦の失脚後45年(弘化2)再び町奉行になるという異例の人事となった。名奉行として市井に知られ,奉行所内でも大岡忠相以来の裁判じょうずという評判であった。52年(嘉永5)3月職を辞した。肩から腕に桜花の刺青のある〈遠山の金さん〉として芝居,講談,テレビなどで著名。
執筆者:南 和男
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→遠山景元
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