那谷集落南方にあり、自生山と号し、高野山真言宗別格本山。本尊十一面千手観音。寺伝によれば養老元年(七一七)泰澄の開山で、白山登頂の折この地の岩屋に泊した泰澄が、夢にみた十一面千手観音像を刻み安置して自生山岩屋寺と称したという。寛和年中(九八五―九八七)花山法皇が西国三十三所観音霊場の第一番紀伊国
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
石川県小松市那谷町の山中にある高野山真言(こうやさんしんごん)宗の寺。自生山と号し、俗に那谷観音(かんのん)堂という。本尊は千手(せんじゅ)観音。717年(養老1)泰澄(たいちょう)が千手観音像をつくって安置し、岩屋寺と称したが、1006年(寛弘3)花山(かざん)法皇が行幸して観音三十三身の姿を見、西国三十三所の第一番那智(なち)山(和歌山県、青岸渡寺)と第33番谷汲(たにぐみ)寺(岐阜県)の名をとって那谷寺と改め、如意輪観音像を納めて勅願所とした。のち焼失したが、1640年(寛永17)加賀藩主前田利常(としつね)が諸堂を復興し、現に本堂、三重塔、護摩堂、鐘楼、書院および庫裏(くり)(以上、国重要文化財)などがある。境内は景勝の地にあり、国名勝の庫裡(くり)庭園のほか、花山天皇菩提(ぼだい)塚、芭蕉(ばしょう)塚などがある。
[勝又俊教]
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報
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