日本大百科全書(ニッポニカ) 「郵便局(株)」の意味・わかりやすい解説
郵便局(株)
ゆうびんきょく
Japan Post Network Co.,Ltd.
日本郵政グループに属していた、郵便局の業務運営を行う特殊会社。2007年(平成19)10月1日の日本郵政公社の民営・分社化に伴い、郵便局株式会社法(平成17年法律第100号)に基づいて、郵便窓口業務および郵便局を活用した地域貢献に資する業務を目的とし、株式会社として設立された。持株会社の日本郵政(株)がその全株式を保有するものとされ、郵便事業(株)やゆうちょ銀行(株)、かんぽ生命保険(株)等より委託を受けて、郵便局の窓口で郵便物等の引き受けや切手・はがき類の販売、金融代理業、金融商品仲介業、生命保険・損害保険の募集業務等を行っていた。
2012年(平成24)10月1日、改正郵政民営化法が施行されたことに伴い、郵便事業(株)を吸収合併して名称を日本郵便(株)に変更、郵便の業務と郵便局の運営業務は一体的に行われるようになった。
[石井晴夫]
『石井晴夫・武井孝介著『郵政事業の新展開――地域社会における郵便局の役割』(2003・郵研社)』▽『郵政民営化研究会編『郵政民営化ハンドブック』(2006・ぎょうせい)』▽『野村健太郎著『郵政民営化の焦点――「小さな政府」は可能か』増補新訂版(2007・税務経理協会)』