美浜(読み)ミハマ

デジタル大辞泉 「美浜」の意味・読み・例文・類語

みはま【美浜】[福井県の地名]

福井県南西部、三方みかた郡の地名。若狭わかさに面し、美浜発電所がある。

みはま【美浜】[千葉市の区]

千葉市西部の区名。主に東京湾の埋め立て地からなり、幕張まくはりメッセがある。

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精選版 日本国語大辞典 「美浜」の意味・読み・例文・類語

みはま【美浜】

  1. [ 一 ] 福井県南西部の地名。若狭湾に面し、原子力発電所がある。
  2. [ 二 ] 千葉市の行政区の一つ。平成四年(一九九二)成立。市西部、東京湾埋立地に位置し、大規模住宅団地幕張新都心などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「美浜」の意味・わかりやすい解説

美浜(町)(福井県)
みはま

福井県南部、三方郡(みかたぐん)の町。日本海に臨み、敦賀(つるが)市の西に接する。1954年(昭和29)山東(さんとう)、北西郷(きたさいごう)、南西郷、耳(みみ)の4村が合併して成立。町域は耳川の谷を中央に、東は敦賀半島、西は常神(つねかみ)半島に及ぶ。JR小浜線(おばません)、国道27号、舞鶴若狭自動車道が東西に走る。中心の郷市(ごういち)、河原市(かわらいち)は耳川の小扇状地にあり、JR小浜線美浜駅にも近く、窯業、木材業、食品加工業が行われる。久々子湖(くぐしこ)口の久々子は三方五湖遊覧の拠点。日向湖(ひるがこ)ではハマチ、タイを蓄養し、常神半島沿岸はブリ定置網の好漁場で早瀬には魚市場がある。敦賀半島西岸の丹生(にゅう)もブリ定置網の漁村で、近くに関西電力美浜原子力発電所が立地する。久々子、日向両湖や海岸一帯は若狭湾国定公園(わかさわんこくていこうえん)の一部で、京阪神からの釣り客や海水浴客でにぎわう。1月に行われる「日向の綱引き行事」は国の選択無形文化財になっている。なお、三方五湖は2005年(平成17)に、ラムサール条約登録湿地となった。面積152.35平方キロメートル、人口9179(2020)。

[島田正彦]

『『美浜町史』全3巻(1984~1991・美浜町)』



美浜(町)(愛知県)
みはま

愛知県知多(ちた)半島南部、知多郡にある町。1955年(昭和30)河和(こうわ)、野間(のま)の2町が合併して美浜町と改称。名古屋鉄道河和線・知多新線、南知多道路、国道247号が通じる。時志観音(ときしかんのん)のある河和は河和線の終点、バス交通網の起点で、早くから海水浴場として知られた所。野間は近世、千石船の寄航地、小野浦(おのうら)には灯台、宝順丸の漂流船員の和訳聖書発祥の碑、愛知県美浜少年自然の家があり、奥田の南知多ビーチランドは総合海浜公園、野間大坊(だいぼう)には源義朝(よしとも)の墓がある。丘陵上の鵜の山(うのやま)はカワウの繁殖地で、国の天然記念物に指定されている。知多新線奥田駅に近い丘陵上には名古屋市から移った日本福祉大学がある。畜産、施設園芸が盛んで、特産はミカン、のり、鋳物用珪砂(けいさ)、水飴(みずあめ)。面積46.20平方キロメートル、人口2万2496(2020)。

[伊藤郷平]



美浜(町)(和歌山県)
みはま

和歌山県中部、日高(ひだか)郡にある町。1954年(昭和29)松原、和田、三尾(みお)の3村が合併、町制を施行して成立。紀伊水道に面して6キロメートルにわたって大松原があり、町名はこれによる。煙樹ヶ浜(えんじゅがはま)とよばれ、西端の日ノ御埼(ひのみさき)とともに煙樹海岸県立自然公園域。三尾は明治時代にカナダ西海岸への移民が多く、帰国した人々によって建てられた洋風の住宅などがあり、アメリカ村として知られる。海岸には弁天島(海猫島)や汐吹(しおふき)岩、和田の御崎(みさき)神社、吉原の御坊(ごぼう)跡などがある。稲作とハウスキュウリなどの施設園芸や沿岸漁業が行われる。面積12.77平方キロメートル、人口6867(2020)。

[小池洋一]

『『美浜町史』全3巻(1984~1991・美浜町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「美浜」の意味・わかりやすい解説

美浜[町] (みはま)

和歌山県中央部西端,日高郡の町。人口8077(2010)。町域は東西に細長く,南は太平洋に面して長い海岸線を有し,西端に日ノ御埼がある。西部はリアス式海岸であるが,東部には全長5kmにわたり松林の砂浜が続き煙樹ヶ浜(えんじゆがはま)とよばれる。紀州藩主徳川頼宣が防潮林として植えたものと伝える。東部を南流する西川の流域は御坊平野の一画を占めるが低湿地が多い。米作のほか野菜の促成栽培が行われる。漁業は漁法や魚介類の種類が豊富で,ブリ,イセエビ,アワビ,サザエなどが水揚げされる。西部の三尾(みお)は明治中期以降カナダ太平洋岸への出稼ぎが盛んで,俗に〈アメリカ村〉とよばれる。同地には《万葉集》に詠まれた〈三穂の石室(いわや)〉に比定される岩穴があり,〈風早の三穂の浦廻(うらわ)〉ともうたわれた。三尾湾に浮かぶ弁天島はウミネコの繁殖地として知られる。和田に鎮座する御崎神社は《三代実録》に〈三前(みさき)神〉とみえる古社。
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美浜[町] (みはま)

福井県南西部,三方(みかた)郡の町。人口1万0563(2010)。若狭湾に面し,海岸部は西は常神(つねかみ)半島東半部から東は敦賀半島西半部にわたり,常神半島の付け根にある三方五湖のうち日向(ひるが)湖,久々子(くぐし)湖が当町に属する。南は滋賀県境の山岳地で,中央を耳川が北流する。中世には国衙(こくが)領の山西郷と山東郷,春日社(興福寺)領耳西郷,また山西・山東両郷と錯綜しつつ山門(延暦寺)系寺院領織田荘などの地であった。佐柿にあった国吉城は若狭守護武田氏の属城で,その家臣粟屋氏が守り,数度にわたる越前朝倉氏の侵攻を防いだと伝える。海岸部一帯は若狭湾国定公園に含まれ,敦賀半島西岸の菅浜や水晶浜は風光にめぐまれ,海水浴場ともなっている。敦賀半島先端近くには関西電力美浜原子力発電所がある。久々子湖畔の久々子からは三方五湖巡りの遊覧船が出る。JR小浜線,国道27号線が通じる。
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美浜[町] (みはま)

愛知県南部,知多郡の町。人口2万5178(2010)。知多半島南部に位置し,東は知多湾,西は伊勢湾に面する。名鉄河和(こうわ)線が通じる中心集落の河和(こうわ)は,紡績,食品加工などの工場が立地し,ノリ養殖などの漁業や観光の拠点にもなっている。伊勢湾沿岸の野間は,江戸時代,千石船による海上輸送の基地として栄えたところで,現在,海岸一帯は三河湾国定公園に指定され,海水浴,潮干狩りなどでにぎわう。中央部の丘陵地では米作,ミカン栽培,養豚などが盛ん。源義朝や織田信孝の墓がある大御堂寺(野間大坊),カワウの繁殖地鵜の山(天)などがある。南知多道路,名鉄知多新線も通じる。
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百科事典マイペディア 「美浜」の意味・わかりやすい解説

美浜[町]【みはま】

福井県南西部,若狭湾に臨む三方(みかた)郡の町。耳川扇状地の河原市(かわらいち),郷市(ごういち)が中心で,若狭街道(国道27号線),小浜(おばま)線,舞鶴若狭自動車道に沿う。農林水産業が盛ん。久々子(くぐし)浜は海水浴場で,若狭湾国定公園の一部。敦賀半島の丹生(にゅう)地区に関西電力美浜原子力発電所がある。2005年に三方五湖がラムサール条約登録湿地となる。152.35km2。1万563人(2010)。
→関連項目織田荘

美浜[区]【みはま】

千葉県千葉市西部の区。1992年区制。全域が埋立地で,東京湾沿いにほぼ長方形に細長く,中央をJR京葉線が通る。西部には日本コンベンションセンター・幕張メッセ,千葉マリンスタジアムやテクノガーデンなど業務研究地区がある幕張新都心,中部には住宅団地や中央卸売市場,海岸部には稲毛海浜公園などがあるレクリエーション地区がある。北側の幸町・真砂(まさご)町には大規模住宅団地や東京歯科大学がある。また東端の千葉港新港一帯には東の中央区から続いて食品コンビナートなどが立地し,工業地区となっている。21.20km2。15万162人(2010)。

美浜[町]【みはま】

愛知県知多半島南部,知多郡の町。東岸の河和(こうわ)が中心で,紡績,漁業が行われ,名鉄河和線,知多新線が通じる。西岸の富具(ふぐ)崎,源義朝の墓のある野間大坊(大御堂寺)一帯は三河湾国定公園に属する。46.20km2。2万5178人(2010)。
→関連項目日本福祉大学

美浜[町]【みはま】

和歌山県西部,太平洋に臨む日高郡の町。米作を主とし野菜の促成栽培も盛ん。東部の煙樹ヶ浜(えんじゅがはま),〈アメリカ村〉と呼ばれる三尾(みお),日ノ御埼などがあり観光地としても有名。東の御坊(ごぼう)市からバスが通じる。12.77km2。8077人(2010)。

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