高縄半島(読み)たかなわはんとう

  • たかなわはんとう〔たかなはハンタウ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

愛媛県北部,瀬戸内海に三角形に突出する半島。最高所は東三方ヶ森 (1233m) 。東は燧灘,西は安芸灘に面し,北は来島海峡をはさんで芸予諸島に対する。東西約 10km。半島の基部を中央構造線が東西に延び,四国山地高縄山地を分離する。半島の沿岸部では菊間瓦桜井漆器伊予絣などの伝統工業のほか,化学繊維,石油造船,機械などの近代工場も立地する。山麓では柑橘類を栽培。石手川沿いに奥道後温泉郷,蒼社川沿いに鈍川温泉郷があり奥道後玉川県立自然公園瀬戸内海国立公園に属する。半島周囲を JR予讃線と国道 196号線が通り,基部を国道 11号線が東西に通じる。

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デジタル大辞泉の解説

愛媛県中央部、瀬戸内海に突き出た半島。大部分は500~1000メートルの山地で、最高峰は東三方ヶ森(ひがしさんぽうがもり)(標高1233メートル)。北は来島(くるしま)海峡に面し今治(いまばり)平野が、東は燧(ひうちなだ)に面し周桑(しゅうそう)平野が、西は斎灘(いつきなだ)に面し松山平野が広がる。南は中央構造線にほぼ沿って石鎚(いしづち)山断層崖となっている。一部は瀬戸内海国立公園に属する。

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世界大百科事典 第2版の解説

愛媛県中央部の半島。松山北条,今治,東予の各市と,丹原波方(なみかた),大西玉川菊間重信川内の各町,および朝倉村からなる。東に燧(ひうち)灘,西には斎(いつき)灘が広がり,北側はしだいに高さを減じて来島(くるしま)海峡に至る。南側の半島の付け根には中央構造線が東西に走り,その東部に道前(どうぜん)平野,西部に松山平野(道後平野)がある。半島は円弧状の地塁で,東三方ヶ森(ひがしさんぽうがもり)(1233m),高縄山(986m)などの山がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

愛媛県中央部にあり、瀬戸内海に突き出た半島。北に来島(くるしま)海峡と今治(いまばり)平野、東に燧灘(ひうちなだ)と周桑(しゅうそう)平野、西に斎(いつき)灘と松山平野、南に石鎚(いしづち)断層線がある。中央構造線の北側内帯で中生代領家花崗(りょうけかこう)岩帯からなり、最高峰の東三方ヶ森(1233メートル)、楢原(ならばら)山(1042メートル)、明神(みょうじん)ヶ森(1217メートル)などは古い火山。高縄山(986メートル)は中世に河野氏が築城した高縄城、高縄寺の所在で知られる。これらの山地から中山(なかやま)川、大明神川、頓田(とんだ)川、蒼社(そうじゃ)川、立岩(たていわ)川、重信(しげのぶ)川、石手(いして)川などが流出し、溜池(ためいけ)、ダムなどにより周辺の都市や農地に対し用水の重要な供給源となっている。道後(どうご)、奥道後、鈍川(にぶかわ)、権現(ごんげん)などの温泉もあり、一部は奥道後玉川県立自然公園と瀬戸内海国立公園に属する。[深石一夫]

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