金崎城(読み)かねがさきじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金崎城
かねがさきじょう

福井県敦賀市泉にあった城。延元1=建武3 (1336) 年,後醍醐天皇の命を受けた新田義貞が,皇太子恒良親王と皇子尊良親王を奉じて北陸路に向った際,気比 (けひ) 氏治に迎えられて入ったのがこの城。ここで義貞らは北朝方の斯波 (しば) 高経に包囲されて,孤立無援となり翌年3月落城。現在,本丸跡に恒良,尊良両親王を祀る金崎宮がある。

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百科事典マイペディアの解説

金崎城【かねがさきじょう】

福井県敦賀市の北東にあった中世の城。金ヶ崎城とも書き,敦賀城ともよんだ。日本海に突出した岬の山上にあった堅固な要塞。築城時期・築城者は不明だが,1181年木曾義仲を討つべく越前に下向した平通盛は〈津留賀城〉に拠って義仲軍と戦っている。下って南北朝内乱期の1336年,足利尊氏に追われた新田義貞が恒良・尊良両親王とともに当城に入り,拠点とした。これは敦賀に古来朝廷の厚い崇敬を受けてきた気比(けひ)神宮があり,祠官らは後醍醐天皇方として活動していたためである。これに対し足利尊氏は越前守護斯波(しば)高経らに当城を攻めさせ,攻防は翌年3月まで続き,義貞脱出後の3月6日ついに落城,尊良親王は自害,新田一族の十余人,少納言一条行房ほかは殉死,恒良親王は脱出したが尊氏軍に捕らえられた(《太平記》)。1351年には尊氏と対立した足利直義(ただよし)が当城に拠っている。戦国期には越前を支配した朝倉氏の前線基地となったが,1573年の朝倉氏滅亡後に廃城となった。→杣山城

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世界大百科事典 第2版の解説

かねがさきじょう【金崎城】

福井県敦賀市の北東に位置し,天筒山の北西端の海に突出した岬の山上にある要塞堅固な中世の城。1337年(延元2∥建武4)ここに拠る南朝方の新田義貞らと,攻囲する北朝方の斯波高経らとの攻防は《太平記》に記されてあまねく知られている。その後51年(正平6∥観応2)には足利尊氏に背いた足利直義がここに拠り,さらに1459年(長禄3)には斯波氏の家督をめぐり,越前守護斯波義敏と守護代甲斐常治がこの城で争った。

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大辞林 第三版の解説

かねがさきじょう【金崎城】

敦賀市金ヶ崎の先端近くにあった城。1337年、新田義貞が尊良たかよし親王・恒良つねよし親王を奉じて再挙のため北国に赴く途中立てこもった城。高師泰こうのもろやすの軍に包囲されて落城、両親王は敗死。現在、金崎宮がある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

かねがさき‐じょう ‥ジャウ【金崎城】

福井県敦賀市金ケ崎町にあった城。建武三=延元元年(一三三六)新田義貞が後醍醐天皇の皇子、尊良(たかよし)・恒良(つねよし)両親王を奉じて足利勢と戦った所。関ケ原の戦いで廃城となった。国史跡。金前城。鐘ケ崎城。敦賀城。

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世界大百科事典内の金崎城の言及

【越前国】より

…足利尊氏の離反によって新政が破れると,越前は南北両朝軍の戦場となった。敦賀の金崎(かねがさき)城に立てこもった新田義貞らを高経以下の北朝軍が攻撃し,翌年3月これを落とした。このとき城を脱した義貞は府中(現,武生市)で態勢をたて直し,38年(延元3∥暦応1)2月義貞を追って府中に進駐した高経軍を撃破し,勢いに乗じてさらに兵を北に進めて高経軍の拠点,足羽七城を包囲した。…

【尊良親王】より

…35年(建武2)11月には鎌倉に反した足利尊氏討伐の軍を進めた。36年(延元1∥建武3)10月新田義貞らとともに越前に赴き金崎城に拠って北陸経営に尽力したが,翌年3月落城の際自害。【森 茂暁】。…

【新田義貞】より

…尊氏が8月持明院統の光明天皇を擁立したため南北朝が並立した。義貞は北国に南軍の拠点を築くべく恒良・尊良両親王を奉じて越前に下り,金崎(かねがさき)城,杣山(そまやま)城を根城に力戦を重ねたが,38年藤島の戦で戦死した。【森 茂暁】。…

※「金崎城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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