錦江(町)(読み)きんこう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

錦江(町)
きんこう

鹿児島県肝属郡(きもつきぐん)にある町。大隅半島(おおすみはんとう)南西部に位置する。2005年(平成17)肝属郡大根占町(おおねじめちょう)、田代町(たしろちょう)が合併して成立。西は鹿児島湾(錦江湾)に面し、北は鹿屋市、東は肝付(きもつき)町、南は南大隅町に接する。南部を肝属山地が占め、湾岸は狭い沖積地。海岸線を国道269号が走り、南部で国道448号と合流。茶、タバコなどの栽培、園芸、畜産が盛ん。肝属山地に発する神ノ川(かみのかわ)が、町のほぼ中央を北西に流れる。神ノ川には滝が多く、最大の大滝の周囲は神川大滝公園となっている。また南部を東西に流れる雄(お)川の上流には、花瀬(はなぜ)自然公園がある。花瀬の川底には溶結凝灰岩が石畳のように広がり、大隅南部県立自然公園の一部に指定されている。中世は禰寝院(ねじめいん)の一部で、近世以降島津氏の直轄領となった。肝付町・南大隅町との境に広がる稲尾岳(いなおだけ)の照葉樹林帯が国指定天然記念物、神ノ川や雄川に自生するカワゴロモが県指定天然記念物になっている。面積163.19平方キロメートル、人口7923(2015)。

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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例