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間充織 かんじゅうしきmesenchyme; embryonic connective tissue

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

間充織
かんじゅうしき
mesenchyme; embryonic connective tissue

間葉または原始結合組織(→結合組織)。胎生期の若い結合組織や刺胞動物の体内組織をいう。胎生期の分化形成されつつある臓器間を満たす。成体の結合組織,血管,血球,リンパ管,組織球が誘導される。細胞中胚葉に由来し,不規則な長突起を有し,相接し網状となり,間は液体で満たされる。

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百科事典マイペディアの解説

間充織【かんじゅうしき】

間充組織,間葉などとも。多細胞動物の若い胚の組織のすき間を埋めている遊離細胞群。ふつう星状の細胞が互いに細い偽足を出して連なり,その間は細胞の分泌した液で満たされる。
→関連項目食細胞

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世界大百科事典 第2版の解説

かんじゅうしき【間充織 mesenchyme】

間葉ともいう。動物の個体発生初期に外胚葉と内胚葉との間に形成される一種の結合組織で,突起をもつ星形の細胞がまばらな集団をつくっているので,密な細胞配列をなす胚葉と区別される。外胚葉と内胚葉のいずれに由来するかで,それぞれ外性間充織exomesenchymeと内性間充織endomesenchymeに分けられる。間充織はさまざまな組織や器官の結合組織系の形成にあずかる重要な細胞集団であるが,無脊椎動物のカイメンやクラゲには成体になっても間充織をもつものがある。

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大辞林 第三版の解説

かんじゅうしき【間充織】

真正後生動物の発生過程の各期にみられる幼若な結合組織。星状または不規則な突起をもつ遊離細胞と細胞間質より成る。中胚葉に由来し、結合組織の分化に関係する。間充組織。間葉。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

間充織
かんじゅうしき

動物胚(はい)の各種上皮組織間に存在する、星状の細胞と細胞間物質からなる、比較的粗な一種の結合組織。間葉ともいう。ウニの胚では原腸形成時に間充織細胞が胞胚腔(こう)中にこぼれ落ちて、のちに骨片形成に関与する。脊椎(せきつい)動物では体節、側板などの中胚葉あるいは神経冠に由来する細胞から生じて、器官形成とともに、軟骨や狭義の結合組織へと分化し、血管もまた間充織中に形成される。間充織は単に結合組織として上皮組織の連結と栄養補給に役だつのみでなく、上皮の発生運命の決定に重要な役割を果たし、そのような関係は上皮―間充織相関とよばれ、実験発生学の主要な研究題目の一つとなっている。[八杉貞雄]

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世界大百科事典内の間充織の言及

【結合組織】より

…すなわち,疎性結合組織,脂肪組織細網組織,弾性組織,緻密(ちみつ)繊維性結合組織,膠様組織などがそれであり,それらを分類すると表のようになる。 狭義の結合組織は,発生学的には間充織(間葉)mesenchymeに由来し,血管や神経を含み,異物に対して反応し,再生能力に富み,欠損しても修復しやすいのが特徴である。結合組織細胞は,色素細胞を除いて未分化間葉細胞に由来し,たがいに親戚関係にある。…

【結合組織】より

…すなわち,疎性結合組織,脂肪組織細網組織,弾性組織,緻密(ちみつ)繊維性結合組織,膠様組織などがそれであり,それらを分類すると表のようになる。 狭義の結合組織は,発生学的には間充織(間葉)mesenchymeに由来し,血管や神経を含み,異物に対して反応し,再生能力に富み,欠損しても修復しやすいのが特徴である。結合組織細胞は,色素細胞を除いて未分化間葉細胞に由来し,たがいに親戚関係にある。…

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