ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「閲微草堂筆記」の意味・わかりやすい解説
閲微草堂筆記
えつびそうどうひっき
Yue-weicao-tang bi-ji
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
中国、清(しん)代の学者紀昀(きいん)が集めた怪奇譚(かいきたん)集。24巻。四庫全書総纂(そうさん)官の仕事を終えた紀昀が、公務の余暇に自らの見聞に基づいて珍奇な話を書き記したもの。「灤陽消夏録(らんようしょうかろく)」6巻(1789)、「如是我聞(じょぜがもん)」4巻(1791)、「槐西雑志(かいせいざっし)」4巻(1792)、「姑妄聴之(こもうちょうし)」4巻(1793)、「灤陽続録」6巻(1798)と別々に刊行されたのを、1800年に合刻した際この書名がつけられた。「閲微草堂」は紀昀の書斎名。端正な文語で書かれ、中国志怪(しかい)小説の最後を飾るもの。
[佐藤 保]
『前野直彬訳『中国古典文学大系42 閲微草堂筆記他』(1971・平凡社)』
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