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非定型精神病 ひていけいせいしんびょう

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大辞林 第三版の解説

ひていけいせいしんびょう【非定型精神病】

統合失調症と躁鬱そううつ病の両方に似た症状を呈するが、症状と経過がどちらか一つの病気に明確化できない精神疾患。

出典|三省堂
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家庭医学館の解説

ひていけいせいしんびょう【非定型精神病】

 非定型精神病とは、統合失調症(「統合失調症」)と気分障害(「気分障害(躁うつ病)」)の両方の特徴が少しずつあるのですが、どちらともいえない病気です。なにかのきっかけがあって急に発病し、一時的に幻覚妄想(げんかくもうそう)などの精神変調をきたし、統合失調症のようにみえますが、その後は完全によくなり、気分障害のようにもみえるものです。
 完全によくなるのですが、くり返すことが多いとされています。精神変調は、幻覚妄想や錯乱(さくらん)などさまざまで、気分が高ぶったり、落ち込んだりすることもあります。物事に熱中しやすく、明るく社交的な人が、非定型精神病になりやすいタイプです。

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

ひていけいせいしんびょう【非定型精神病 atypical psychosis】

精神分裂病と躁鬱(そううつ)病の病像特徴を有し,いずれとも診断しがたい精神病群を非定型精神病とよぶことがある。経過が周期性,位相性で,ほとんど人格障害を残さずによくなるという点では躁鬱病に似ているが,精神症状は急性発症の分裂病像を思わせるもので,ときにはなんらかの異常脳波所見を示す例もある。非定型精神病については,これを独立した精神疾患であるとする満田久敏レオンハルトK.Leonhardらの見方,精神分裂病と躁鬱病の混合であるとするE.クレッチマーなどの立場,あるいは本来内因性精神病は類型論を基礎にした診断名であり,非定型なる概念そのものを認めない考え方などがある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

非定型精神病
ひていけいせいしんびょう

機能(内因)精神病のうち、狭義の統合失調症(精神分裂病)とそううつ病は臨床上かならずしもその境界が明確であるとはいえない。両者が混合しているようにみえるが、そのいずれとも特定できない一群の精神病を一括して非定型精神病とよぶ。急性ないし亜急性に発症し、感情の起伏が激しく、幻覚、妄想を伴うが、比較的短期間に軽快し、予後は概して良好である。女性に多く、再発の傾向が強い。自生的にも発症するが心身面でのストレスが契機になることが多い。辺縁系をはじめ間脳・下垂体系の可逆性の機能異常や、てんかん性の脳波異常を示すものもある。標準診断基準DSMやICD‐10では、いくつか複数の診断名がこの非定型精神病と符合している。
 もっぱらドイツと日本で発展した疾病概念であり、疾病学的には統合失調症、そううつ病、てんかん(いずれも狭義)の三大定型精神病の各辺縁部に接触ないし重畳している独立精神病圏とする見解が有力であるが、異論もある。[福田哲雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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