出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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音羽川
おとわがわ
標高七八九・二メートルの本宮山の西南に連なる標高四一一メートルの観音山、標高四五四・二メートルの五井山、標高三六一メートルの宮路山等より出る細流を併せて、音羽町、豊川市の御油町・国府町を経て、御津町の御馬で三河湾に注ぐ。延長一二・五キロ。旧河道は白鳥台地に沿って東に流れ、下佐脇地内を通って三河湾に注いでいたようであり、白鳥台地上にあった国府から物資を河口近くの御津に運ぶ交通路として利用されていた。中世までは佐脇まで舟運があったとの伝承も存する。近世ではもっぱら流域の灌漑用水として利用されたが十分でなく、下佐脇村と国府の間では大規模な水論も起こっている。
音羽川
おとわがわ
「山城志」に「音羽川 源自音羽山・音羽滝、経過小山・大塚・音羽・東野・椥辻等、至勧修寺入山科川」とあり、音羽山から西流し、山科川に流入するまでをいう。
ところで、音羽川は西坂本(現左京区)にもあり、ともに歌枕となっている。歌学書「和歌初学抄」「八雲御抄」「和歌色葉」はいずれも音羽川に西坂本と注している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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