六訂版 家庭医学大全科 「顎関節脱臼」の解説
顎関節脱臼
がくかんせつだっきゅう
Dislocation of the temporomandibular joint
(口・あごの病気)
どんな病気か
一般に「あごが外れた」といわれる病態です。が、実は、外れたのではなく、自力で「もどせなくなった」というほうが正しいのです。
口をあける際に、顎関節を構成する
原因は何か
ほとんどの患者さんに
症状の現れ方
大きく口をあけた後、自力で口を閉じることができなくなった状態で、脱臼した顎関節の痛み、
すぐに整復せずに慢性化してしまうと
検査と診断
前述の臨床症状と単純X線検査によって診断します。手術を前提とした陳旧性あるいは習慣性顎関節脱臼に対しては、術前検査の一環としてCT検査などが追加されます。
治療の方法
発生後の時間経過が短ければ容易に
しかし慢性化した例では、関節構造の器質的変化により徒手整復は困難となり、手術を要することもあります。また、習慣性顎関節脱臼の場合にも最終的に手術が必要となることがあります。
症状に気づいたらどうする
濱田 良樹
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報