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訓詁学 くんこがくXun-gu-xue

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

訓詁学
くんこがく
Xun-gu-xue

中国古典の文字章句意味を解釈する学問。『爾雅』や『説文解字』に始り,後漢馬融 (ばゆう) ,鄭玄 (じょうげん) らが代表的学者で,経書注釈をつけた。その後も経典注疏学として行われ,清朝考証学源流をなした。

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デジタル大辞泉の解説

くんこ‐がく【訓×詁学】

古典の字句の注釈や解釈を主とする学問。
中国の代に、経(けい)書字義を研究した学問。漢代に盛行し、唐代に大成された。

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百科事典マイペディアの解説

訓詁学【くんこがく】

中国で漢字の意味を研究する学問。《詩経》など多くの古典の漢字には通用以外の用い方や意味の付加があり,それを研究することによって,経典を正確に理解しようとする。秦漢のころに五経の文字を19種に分けた《爾雅》に始まり,後漢の許慎の《説文解字》,北魏の張揖(ちょうゆう)の《広雅》を経て,清朝のとき戴震,段玉裁,王念孫らによって盛んになった。
→関連項目経学五経博士儒教宋学

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世界大百科事典 第2版の解説

くんこがく【訓詁学 Xùn gǔ xué】

(1)文字どおりには,訓詁すなわち文字の意味を明らかにすることを目的とする中国の学問の一分科ということだが,後述するように特別のニュアンスをもっていわれることもある。文字の意味を明らかにするといっても,ある漢字の意味を,他の漢字に置き換えるという形で説明することが多く,日本でいう漢字の〈訓(くん)〉と根本は同じことである。しかし,内包,外延すべてまったく同じことばが,一言語の中に二つ以上存在するはずはないから,置き換え方式による意味の説明には当然有効性限度があり,多くの場合それは,この文脈ではA字をB字に置き換えても,それを含む表現の全体が伝えようとするものに大差が出ないという程度のものであるにすぎない。

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大辞林 第三版の解説

くんこがく【訓詁学】

古典を解釈するために、主として文字の意味を研究する学問。
中国、漢代に流行し、唐代に集成された、古典解釈のための学問。「爾雅じが」の研究を先駆とし、「説文せつもん解字」「五経正義」などの業績を生む。宋そう以後におこった、理義の究明を主とする思弁的な学問と区別される。
文章全体の意義内容を考えず、部分的な字句の注釈にとらわれた学問。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

訓詁学
くんこがく

中国の古典解釈の学問。訓詁(訓故・故訓とも)は、古言を今語(きんご)で訓釈する意で、秦漢(しんかん)期に文献の形で定着した古代典籍に、内容解釈の目的で施された注釈とその方法をさす。
 経学(けいがく)(経書解釈学)の発展に伴い、字句の意味を研究する学問が栄え、『爾雅(じが)』『方言』『説文(せつもん)解字』などがその先駆的業績であり、後漢(ごかん)から隋(ずい)唐にわたる集解(しっかい)・音義(おんぎ)・義疏(ぎしょ)と称される注釈群の膨大な集積が、『経典釈文(しゃくもん)』『五経(ごきょう)正義』や正史・諸子の注釈類や『文選(もんぜん)』の注などの形で伝存している。
 宋(そう)代以降は、字音研究が発達し、漢字の3要素(形・音・義)が自覚的に究明され、清(しん)代小学(古代言語学)では段玉裁(だんぎょくさい)・王念孫(ねんそん)や揚州(ようしゅう)学派によって、字音と字義の相関関係が追究されて、朱駿声(しゅしゅんせい)の『説文通訓定声(ていせい)』にその成果が総合され、『経籍(けいせきせんこ)』とあわせて漢語意味論に影響を与えた。漢語に固有の同音仮借・双声畳韻(じょういん)・陰陽対転・連文(複合語)の諸現象を論究するために、いまなお不可欠の分野となっている。[戸川芳郎]

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