駿府城代(読み)スンプジョウダイ

デジタル大辞泉 「駿府城代」の意味・読み・例文・類語

すんぷ‐じょうだい〔‐ジヤウダイ〕【×駿府城代】

江戸幕府職名老中支配に属した。旗本が任じられ、与力同心などを従えて駿府の諸務をつかさどった。

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精選版 日本国語大辞典 「駿府城代」の意味・読み・例文・類語

すんぷ‐じょうだい‥ジャウダイ【駿府城代】

  1. 〘 名詞 〙 江戸幕府の職名。老中支配に属し、定員一人。駿府(静岡市)に在住し、駿府城警固に任ずるかたわら、久能山拝礼や管内巡察をも行なった。役料二千石。与力一〇騎、同心五〇人が付けられた。駿河城代
    1. [初出の実例]「駿府御城代御定番江之御条目」(出典:徳川禁令考‐前集・第四・巻三二・明暦二年(1656)五月九日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「駿府城代」の意味・わかりやすい解説

駿府城代
すんぷじょうだい

江戸幕府の職名。1619年(元和5)創置。24年(寛永1)廃止。33年再置。定員は1人(老中支配、持高、役知2000石、諸大夫(しょだいぶ)、芙蓉之間(ふようのま)もしくは雁之間(かりのま)縁側詰)。おもに大番頭(おおばんがしら)より転じた。配下に駿府勤番組頭、駿府勤番、駿府武具奉行(ぶぎょう)、与力(よりき)、同心があった。駿府城(静岡市)の警衛、修理、管内の巡見などを勤め、正月、4月、9月には久能山(くのうざん)東照宮に参詣(さんけい)し、5~6年に一度将軍に御目見(おめみえ)のため出府した。

[北原章男]

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「駿府城代」の解説

駿府城代
すんぷじょうだい

江戸幕府の役職。幕府直轄城である駿府城警衛役の上首。1619年(元和5)徳川頼宣が紀伊国へ国替となった後,松平重勝が駿府城代となり,同城三の丸に居住したのが始まり。重勝は翌年死去し,子重忠が城代となった。22年重忠移封後しばらく大番頭が番士を率いて勤番。24年(寛永元)徳川忠長城主となったが,32年改易。再び番城となり,翌年城代が定置され,以後上級旗本の職となった。妻子をともなって赴任し,大手門内の城代屋敷に住み,5~6年に1度江戸に参府。役知2000石。老中支配。芙蓉間席。従五位下。与力10騎,同心50人が付属した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「駿府城代」の意味・わかりやすい解説

駿府城代
すんぷじょうだい

江戸幕府の職名。寛永 10 (1633) 年駿府が幕府直轄地となって松平勝政が城代に任命されて以来,元治1 (1864) 年まで 42名が任命され,老中の支配下で城の警備や城下の行政などを将軍に代って司った。

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