下呂温泉(読み)ゲロオンセン

デジタル大辞泉 「下呂温泉」の意味・読み・例文・類語

げろ‐おんせん〔‐ヲンセン〕【下呂温泉】

岐阜県下呂市にある温泉泉質単純温泉江戸時代林羅山はやしらざん有馬草津とともに日本三名泉と称した。

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精選版 日本国語大辞典 「下呂温泉」の意味・読み・例文・類語

げろ‐おんせん‥ヲンセン【下呂温泉】

  1. 岐阜県下呂市にある温泉。天暦年間(九四七‐九五七)の発見と伝えられる。有馬・草津とともに日本三名泉の一つ。泉質は硫黄泉

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日本歴史地名大系 「下呂温泉」の解説

下呂温泉
げろおんせん

[現在地名]下呂町湯之島・幸田・森

飛騨川東岸にある。源泉は同川河原から湧出しており、無色透明無臭の塩類性硫黄泉で、リウマチ・皮膚病・胃腸病などに効能がある。飛州下呂温泉略縁起(県立歴史資料館蔵)によれば、もとは湯之島ゆのしまより半道ほど南東の山中に温泉が湧出し、ヶ峰と称されていたが、天暦年中(九四七―九五七)に湯ヶ峰が震動して温泉の湧出がとまり、以後益田川(飛騨川)の河原に霊湯が湧出すようになったという。また文永二年(一二六五)足の折れた白鷺が飛来してこの霊湯で湯浴みをするとたちまち平癒して飛去り、温泉寺おんせんじ山の木陰にとどまったようにみえた。近づいてみると薬師如来があったので、同所に草堂を構え薬師如来を安置したのがのちの温泉寺であるとも伝えられる。「梅花無尽蔵」では延徳三年(一四九一)万里集九は「益田郡下櫓郷」にある「飛之温泉」に滞在して詩を詠んでいる。また集九は本邦六〇余州の霊湯のうちの最たる湯として、草津くさつ(現群馬県吾妻郡草津町)有馬ありま(現兵庫県神戸市)とともに「飛州之湯島」をあげている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「下呂温泉」の意味・わかりやすい解説

下呂温泉
げろおんせん

岐阜県中東部、下呂市にある温泉。古くから有馬(ありま)、草津の温泉とともに天下の三名泉の一つにあげられている名湯。温泉はJR高山本線下呂駅付近と湯之島に分かれている。内湯をもつ旅館やホテルのほか官公庁、会社の保養所や寮も多い。観光名所は、飛騨(ひだ)川沿いに中山七里(なかやましちり)や、合掌村などがあるほか、8月には「下呂温泉まつり」が行われる。泉質は単純温泉。

[上島正徳]

『下呂温泉観光協会編集委員会編『下呂温泉観光50年のあゆみ』(1997・下呂温泉観光協会)』『『下呂温泉』(2004・JTBパブリッシング)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下呂温泉」の意味・わかりやすい解説

下呂温泉
げろおんせん

岐阜県中東部,下呂市にある温泉。飛騨川の上流益田川に臨み,下呂駅付近と対岸の湯ノ島に分かれる。古くから知られていたが,特に 1924年の掘削以来,豊富な湧出量を誇る。泉質は単純泉,硫黄泉。泉温 83℃。リウマチ,神経痛に効能がある。温泉街は 1934年高山本線が開通して急速に発展。名古屋,岐阜方面からの観光客が多い。飛騨木曾川国定公園に含まれる。

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事典・日本の観光資源 「下呂温泉」の解説

下呂温泉

(岐阜県下呂市)
日本三名泉」指定の観光名所。

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