高麗神社(読み)コマジンジャ

デジタル大辞泉 「高麗神社」の意味・読み・例文・類語

こま‐じんじゃ【高麗神社】

埼玉県日高市にある神社祭神は高麗王若光じゃっこう猿田彦命武内宿禰。高麗明神。

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精選版 日本国語大辞典 「高麗神社」の意味・読み・例文・類語

こま‐じんじゃ【高麗神社】

  1. 埼玉県日高市にある神社。旧県社。祭神は高麗王若光、猿田彦命(さるたひこのみこと)、武内宿禰(すくね)。天平二年(七三〇高句麗(こうくり)からの渡来人の王若光の死後、その霊を村人まつり、高麗明神を創建したのが始まりと伝えられる。

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日本歴史地名大系 「高麗神社」の解説

高麗神社
こまじんじや

[現在地名]日高市新堀

高麗川左岸、字大宮おおみやにある。中世近世には大宮・大宮社とよばれた。旧県社。現在の主祭神は若光・猿田彦命・武内宿禰。高麗王若光は霊亀二年(七一六)五月高麗郡が建郡された際武蔵国に移された高麗人の首長。高麗系図(高麗神社蔵)には、若光の死後彼に従う人々は屍を城外に埋め、霊廟御殿の後山に建てて高麗明神と崇めたとあり、当社は若光を祀る社として創建されたことを伝える。また猿田彦命は高麗明神と同様に渡来系氏族により祀られる白髭しらひげ社の祭神で、若光自体が白髭明神として祀られたとする伝説もある(風土記稿)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「高麗神社」の意味・わかりやすい解説

高麗神社
こまじんじゃ

埼玉県日高市に鎮座。祭神は高麗王若光(じゃっこう)、猿田彦命(さるたひこのみこと)、武内宿禰(たけしうちのすくね)の3柱。社伝には、716年(霊亀2)当地に移住した渡来人(高句麗(こうくり)人)の首長が『続日本紀(しょくにほんぎ)』巻7にいう高麗王若光で、郡中の繁栄を祈って、彼が日ごろ崇敬する猿田彦命と武内宿禰を祀(まつ)って白鬚明神(しらひげみょうじん)としたのが創祀(そうし)と伝える。のち若光が高麗明神とされ、両神を合祀して高麗大明神となる。旧県社。神奈川県大磯(おおいそ)町の旧郷社、高来(たかく)神社(通称高麗神社)と関連する伝承もある。渡来人の王を祭神とするため、いまも在日韓国・朝鮮人たちの氏神(うじがみ)的存在としても崇敬を集めている。例祭10月19日。

[薗田 稔]

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デジタル大辞泉プラス 「高麗神社」の解説

高麗神社

埼玉県日高市にある神社。高句麗からの渡来人、高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)を主祭神とする。境内にある神官住宅は、「高麗家住宅」として国の重要文化財に指定されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高麗神社」の意味・わかりやすい解説

高麗神社
こまじんじゃ

埼玉県日高市に鎮座。高麗明神,大宮明神,白髭明神ともいう。元県社。祭神は高麗王若光,サルタヒコノカミ,武内宿禰。例祭 10月 19日。

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