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病院内でおこるあらゆる感染をさし、患者や病院職員、面会人など人を介する場合と、診療用の器具器材あるいは病原体を含んだ空気を介する場合がある。潜伏期間に入院して入院後に感染症状が現れても、病院外で感染している場合は院内感染とはいわない。また、入院中に感染して退院後に症状が現れる場合もある。近年における院内感染の特徴は、いろいろの原因により抵抗力が弱まった患者に発生しやすいことと、いわゆる薬剤耐性菌や弱毒菌によるものが少なくないことである。すなわち、日和見(ひよりみ)感染の色彩が濃い。院内感染は、病院の種類、規模、設備、管理方法などによっても発生頻度は異なるが、とくに重症患者室、外科系病室、手術室、小児科、新生児室や未熟児室での感染が問題である。近年は、院内感染対策委員会などを常設して、組織的に予防対策や発生時の患者管理を厳しくしている病院が増えている。
[柳下徳雄]
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(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)
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…病原微生物がヒト,動物,植物の組織や体液に侵入し,あるいは表面に定着して増殖する状態になるのを感染という。微生物が体内に入っても,すぐに死滅してしまったり,素通りしてしまう場合は感染とはいわない。感染の結果,生体が全身性あるいは局所性に異常を生じてくることを発病といい,その病的状態を感染症infectious diseaseと呼ぶ。感染が成立しても,まったく病的状態が起こらないで,健康にみえる場合を無症状感染あるいは不顕性感染といい,症状をあらわす場合を顕性感染と呼ぶ。…
※「院内感染」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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