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WPW症候群 ダブリューピーダブリューショウコウグン

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デジタル大辞泉の解説

ダブリューピーダブリュー‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【WPW症候群】

Wolff-Parkinson-White syndrome発作性上室性頻拍の一種。心房心室の間で電気刺激を伝える房室結節とは別に、もう一つ副伝導路(ケント束)が存在するため、房室結節とケント束の中で電気刺激が旋回することにより、頻拍が発生する。治療は、カテーテルアブレーションによって副伝導路を焼灼する。房室回帰性頻拍
[補説]心筋を動かす電気刺激は、通常、房室結節を通って心房から心室へ伝わるが、この正常な伝導路以外にもう一つ副伝導路がある場合、房室結節で電気刺激が心房から心室へ伝わると同時に、副伝導路で心室から心房へ電気刺激が戻る状態になると、2本の伝導路内を電気刺激が旋回することになり、頻拍の原因となる。

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家庭医学館の解説

だぶりゅぴーだぶりゅしょうこうぐん【WPW症候群 Wolff-Parkinson-White Syndrome】

[どんな病気か]
 ウォルフパーキンソンホワイト症候群といい、生まれつき心房(しんぼう)と心室(しんしつ)の間に余分な伝導路(副伝導路)があるために電気の旋回(せんかい)(空回り)がおこって頻脈(ひんみゃく)が発生する病気です。患者さんの半数以上に発作性上室性頻拍(ほっさせいじょうしつせいひんぱく)または心房細動(しんぼうさいどう)がおこります。
[治療]
 動悸(どうき)がない場合は、治療は必要ありません。病的な動悸(脈拍数が150以上で、突然始まって、突然止まる動悸、あるいはまったく不規則に脈がうつ動悸)がある場合は、根治療法(カテーテルアブレーション)を行なったほうがよいでしょう。

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世界大百科事典 第2版の解説

ダブリュピーダブリュしょうこうぐん【WPW症候群 WPW syndrome】

ウォルフ=パーキンソン=ホワイト症候群Wolff‐Parkinson‐White syndromeともいう。L.ウォルフ,J.パーキンソン,P.D.ホワイトによって報告された症候群で,不整脈を起こす疾患の一つ。突然に頻拍の発作が起こり,ときには脈拍は1分間に200~300に達する。動悸を覚え,胸が苦しくなり,胸痛を伴って,血圧も低下する。重症例では意識も低下し,急死することもある。この発作は通常の刺激伝導系に対し,別の副伝導路(ケント束,マハイム繊維など)が存在し,刺激伝導系の興奮がこれらの副伝導路を経て先に伝わったり,正常では心房に回帰しない興奮が再び心房にもどり,旋回することによって生ずると考えられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

WPW症候群
だぶりゅーぴーだぶりゅーしょうこうぐん

不整脈の一種で、ウォルフL. WolffとパーキンソンJ. ParkinsonとホワイトP. D. Whiteの3人によって1930年に報告された症候群をいい、頭文字をとってWPW症候群とよばれる。
 心臓の刺激伝導系の一部で左心室、右心室に興奮を伝導する左脚、右脚のうち、いずれか一方の脚が障害されて末梢(まっしょう)に興奮が伝導されなくなる脚(きゃく)ブロックに似た心電図所見を示す一症候群である。その特徴は、心電図でデルタ波を認めること、P‐Q時間の短縮があること、発作性上室性頻拍症や発作性心房細動をおこしやすいことである。房室結節以外に先天的あるいは後天的に心房と心室を結ぶ刺激伝導系の異常短絡路があり、心房興奮がこの短絡路を通って早期に心室筋を興奮させるためにP‐Q時間が短縮し、デルタ波が出現する。
 頻拍発作のほかにはなんらの自覚症状を示さず、またそれによって心臓の機能が障害されることはない。したがって、健康者にみられることが多く、偶然心電図検査で発見されることも少なくない。頻拍発作がしばしばおこる場合には治療を要する。発作時にはプロカインアミドの静脈注射、発作予防にはキニジンなどの抗不整脈剤が投与される。最近では外科的にこの短絡路を切断することが試みられ成功している。[井上通敏・竹内慶治]

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