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不安を主症状とする神経症で、神経症のうちもっともよくみられる型である。
[編集部]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…彼は神経症を現実神経症と精神神経症とに区別したが,小児期からの心理的葛藤ではなく,現実の性的活動が不適切なことによる生理的緊張の集積の結果,自律神経症状や情動障害を呈する一群があると考え,それを現実神経症とした。これには神経衰弱と不安神経症が含まれ,神経衰弱は過剰な性活動のため,不安神経症は性的興奮が十分に発散されないための中毒と考えられ,のちに心気症もこれに加えられた。これに対し,精神神経症には転換ヒステリー,不安ヒステリー,強迫神経症が含まれ,これらは性衝動をめぐる葛藤に起因するものであり,性衝動の発達段階と抑制機制とによって象徴的な症状が形成されると理解された。…
…(4)神経症には特有の病前性格が認められ,それは情緒的な成熟度が低く,環境に対して欲求不満や葛藤を起こしやすく,それを適切に処理することのできない性格傾向である。
[類型]
(1)不安神経症 不安,つまり明りょうな対象のない漠然とした恐れを主症状とする。不安は,動悸,呼吸促進,息切れ,胸内苦悶,尿意頻数,冷感,しびれなどの自律神経症状と緊張感や無力感を伴う。…
…例外はクラインで,彼女は個人の内的な自己破壊衝動の外界への投影をもっぱら考える〈死の本能〉肯定論者である。 不安神経症という神経症類型を抽出したのはフロイトだが,彼は一貫して不安の問題に取り組んだ。彼は初期には,蓄積された身体的・性的興奮がなんら心的な加工を経ることなく直接に不安に変換されるという病因論を唱えている。…
※「不安神経症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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