高温のマグマが貫入した時に周囲の堆積岩などの岩石が高温になり鉱物組成や岩石の組織に変化が生じる。このプロセスを総称して接触変成作用という。花コウ岩や玄武岩岩脈など貫入火成岩体の周囲の岩石にはふつうに起こる。接触変成作用をうけた岩石は花コウ岩体の周囲約100m内外にわたって広がっているのがふつうである。この広がりは中心の花コウ岩体が大きいほど大きくなる。一般に地下浅所で起こり,変成岩の組織には広域変成岩とは違って片理組織は見られない。変成作用の温度は貫入火成岩体に向かって上昇し,それとともに変成岩の鉱物組成も規則的に変化する。接触変成作用の物理化学的条件で作られる変成岩はふつう緑色片岩相と角セン岩相に属するが,高温のまま貫入した玄武岩岩脈の接触部付近では,輝石ホルンフェルス相やサニディナイト相に属する場合もある。接触変成作用は貫入火成岩体からの熱エネルギーの供給のみではなく,H2OやCO2などの揮発性成分の流入にも依存している。それらの成分は熱を周囲の岩石に運ぶとともに鉱物間の化学反応を促進したり,交代作用を起こしたりする。なお,この変成作用をうけた変成岩はホルンフェルスと呼ばれる。
執筆者:鳥海 光弘
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contact metamorphism
火成岩体,特に深成岩体の周辺で温度上昇の結果起こる再結晶作用。小火成岩体の場合はその及ぶ範囲は狭いが,花崗岩のバソリスでは数百m,ときに数km。J.W.Judd(1889)の静的変成作用(static metamorphism)はほぼ同義。熱が主要因だから,熱変成作用ともいう。パイロ変成作用はこの特殊なタイプ。接触変成岩はケープタウンでC.Darwin(1844)が初めて記載し,その直後Elie de Beaumontが広域変成作用と接触変成作用を明確に区別したといわれる。
執筆者:端山 好和
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→変成作用
春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...