太陽系内の小惑星帯の外側にある惑星で、内側から木星、土星の二つ。ガス主体の天体で、太陽系内の内側にある岩石質の地球型惑星に比べると、質量が大きく密度が小さい。太陽系の惑星形成過程で、太陽から遠いことにより揮発性の成分が失われなかったと考えられる。近年の惑星探査機の観測により、海王星と天王星に「氷」が多くみつかり、木星と土星を巨大ガス惑星(英語名はGas Giant)、海王星と天王星を巨大水・氷惑星(英語名はIce Giant)と分類することが多くなり、巨大ガス惑星として、木星型惑星を分類することが浸透してきた。また、特徴として数多くの衛星と輪(リング)を有する。木星、土星に加え、海王星と天王星を含めて、木星型惑星とよぶこともある。
内部構造は木星と土星の場合、岩石・鉄の内核と氷を多く含む外核およびそれらを囲む水素とヘリウムからなるエンベロープ(天体を包むガス状領域)で構成されると思われる。海王星と天王星の場合は、岩石・氷の核と氷からなるエンベロープと薄い水素とヘリウムの大気で構成されると思われる。
木星型惑星は地球型惑星に比べて大きいので太陽系外の惑星探査で、主星に近い軌道を公転する「ホットジュピター(熱い木星型惑星)」が多くみつかっている。
[編集部 2022年12月12日]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Jovian planet
惑星のうち,岩石や鉄を主成分とし,半径や質量が小さく密度の大きいものを地球型惑星と呼ぶのに対して,ガスの割合が多く,半径や質量が大きく密度の小さいものを木星型惑星と呼ぶ。太陽系では木星,土星,天王星,海王星が後者に属し,環や多くの衛星をもつという特徴がある。木星と土星は水素やヘリウムを主成分とするのに対し,天王星と海王星は氷を主成分とする。このため木星,土星を巨大ガス惑星,天王星,海王星を巨大氷惑星と分類することも多い。巨大ガス惑星のことを木星型惑星と呼び,巨大氷惑星のことを海王星型惑星または天王星型惑星と呼ぶこともある。木星のようなガスを主成分とする惑星は,原始惑星が固体核となり,その周囲に原始惑星系円盤から大量のガスが流入することにより,形成されたと考えられている。一方,太陽系外で観測されている木星型惑星のうち,中心星から離れたところにあるものは,原始惑星系円盤のガスが自身の重力のため分裂することにより形成された可能性がある。
執筆者:大槻 圭史・鈴木 昌・小森 長生
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
→惑星
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…地球より内側にある水星と金星とを内惑星と呼び,地球の外側の火星,木星,……,冥王星を外惑星と呼ぶ。また水星から火星までを地球型惑星,木星から海王星までを木星型惑星と呼ぶ。冥王星はどちらにも属さない。…
…こうして比較惑星学を緯糸,太陽系成因論を経糸とした惑星研究が再出発する。
【地球型惑星と木星型惑星】
惑星は火星(もしくは小惑星)より太陽に近い地球型惑星と木星以遠の木星型惑星に二大別される。ひと口にいって前者は岩と金属鉄の塊であり,後者はそれにより大量の氷(水,アンモニアなど)ともっと大量の水素を主体としたガスをつけ加えた天体である(これに対し,地球より内側の水星と金星を内惑星,地球より外側の火星以遠の惑星群を外惑星と位置に着目して呼ぶこともある)。…
※「木星型惑星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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