松茸(読み)まつたけ

精選版 日本国語大辞典 「松茸」の意味・読み・例文・類語

まつ‐たけ【松茸】

〘名〙 (「まつだけ」とも)
① 担子菌類キシメジ科のキノコ。秋に、各地の主としてアカマツ林の地上に発生する。高さ一〇~二〇センチメートル。傘は淡褐色の鱗皮におおわれ、初め半球状だが、次第に扁平に開き径一〇~二〇センチメートルになる。裏面ひだは密で白い。柄には綿毛状のつばがあり上下ともほぼ同じ太さ。芳香と風味があり食用。《季・秋》
拾遺(1005‐07頃か)物名・三九六「まつたけ 足びきの山下水に濡れにけり其の火まつたけ衣あぶらん〈藤原輔相〉」
② (①に形が似ているところから) 陰茎異称
※宇治拾遺(1221頃)一「毛の中より松茸の大きやかなる物の、ふらふらと出できて」

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デジタル大辞泉 「松茸」の意味・読み・例文・類語

まつ‐たけ【松×茸】

キシメジ科のキノコ。秋、主にアカマツ林に生え、輪状に並んで出る。傘の表面茶色、裏面は灰白色で、初め半球形から平らに開き、直径約10センチ。独特の芳香があり、食用キノコ中の最上のものとして珍重される。日本朝鮮半島などに分布 秋》「―を貰うてばかりたうべけり/梓月
[類語]きのこ椎茸榎茸舞茸湿地初茸松露滑子なめこマッシュルームシャンピニョンエリンギ木耳きくらげ

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動植物名よみかた辞典 普及版 「松茸」の解説

松茸 (マツタケ・マツダケ)

学名Tricholoma matsutake
植物。キシメジ科の園芸植物

松茸 (マツキノコ)

植物。ベニタケ科のキノコ,園芸植物。ハツタケ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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