ほたかやまともいう。利根郡の中央部に位置し、山塊は
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群馬県北部にある山。標高2158m。第四紀噴出の火山で,截頭円錐形を呈し,全体に開析が進んで山頂付近まで深い放射谷に刻まれるが,北麓の武尊田代や西麓の玉原(たんばら)などには溶岩流の広い緩斜面が発達する。基盤岩は中生層,花コウ岩,第三系グリーンタフで,標高950~1500mに分布する。火山体はおもに複輝石安山岩質溶岩および大量の火砕岩などで構成され,山頂部には板状節理の発達した溶岩が分布する。山頂部の前武尊,武尊山,剣ヶ峰山を連ねて南に開いた馬蹄形の山稜は,浸食カルデラ壁である。武尊山一帯は,1973年運輸省により大規模観光レクリエーション地区に指定され,北西麓の藤原,宝台樹,東麓の武尊,武尊牧場,武尊オリンピア(2008年現在,休業中)の5スキー場をはじめ,武尊牧場キャンプ場,花咲(はなさく)民宿村などの施設が整備されている。日本武尊をまつる武尊神社,武尊自然休養林,武尊牧場レンゲツツジ群落がある。川場村の武尊温泉(単純泉,30~35℃)が登山口。
執筆者:沢口 宏
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群馬県北部、利根(とね)郡川場村(かわばむら)とみなかみ町の境にあるコニーデ型の火山で標高2158メートル。「ほたかさん」ともいう。山頂部の南側に馬蹄(ばてい)形の爆裂火口を有し、それを囲んで前(まえ)武尊、剣ヶ峰(けんがみね)、獅子ヶ鼻(ししがはな)山などの峰に分かれる。斜面は深い放射谷で刻まれ、末端部で水田や雑穀、コンニャクイモ、リンゴなどが栽培され、武尊牧場がある。近年急激に東麓(とうろく)が観光地化し、前武尊(オグナほたか)、武尊牧場、尾瀬岩鞍(いわくら)などのスキー場が続々とつくられ、農家のなかには民宿にかわったところもある。北西に水上高原、南麓に川場温泉がある。登山口は花咲(はなさき)口、川場口、藤原口の三つがあるが、登山者は多くない。
[村木定雄]
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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