御家物 おいえもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 歌舞伎,浄瑠璃の脚本の種類。御家狂言,御家騒動物ともいう。江戸時代の大名旗本の家に起った騒動を扱ったもの。江戸幕府に対し歴史的事実をそのま…
梅忠物 うめちゅうもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 三味線音楽の曲の分類用語。飛脚屋忠兵衛と遊女梅川との情話を題材とする次のような作品の総称。下記の (1) を原拠とする。ほとんどが『梅川忠兵衛』…
往来物 おうらいもの
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 平安後期から明治初期にかけて用いられた初等教科書の総称。単に「往来」ともいう。往来とは最初、往復一対の手紙文をいくつも集めて編まれた形式に…
恩物 おんぶつ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ドイツの教育学者フレーベルが1837年創作した乳幼児用の教育玩具(がんぐ)。造物主としての神の似姿として生まれる人間に内在する創造性をはぐくむに…
気質物 かたぎもの
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 浮世草子(うきよぞうし)のうち、特定の身分、職業の者に通有の特徴的な性格、性癖のさまざまな現れを描いた作品群の称。江島其磧(えじまきせき)の『…
官物 かんもつ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 令(りょう)制下で官に納入する諸税の総称。荘園(しょうえん)制においても、所当(しょとう)の年貢を官物と称した。[編集部][参照項目] | 所当官物
ぐんだん‐もの【軍談物】
- デジタル大辞泉
- 講談(講釈)の題材からみた分類の一。合戦場面を中心にした叙事詩的読み物で、講談の源流。修羅場。
いそ‐もの【×磯物】
- デジタル大辞泉
- 1 近海でとれる魚類。2 磯辺でとれる海藻や貝・小魚など。
かんこう‐ぶつ〔カンカウ‐〕【刊行物】
- デジタル大辞泉
- 刊行した書籍・文書・絵画など。「政府刊行物」「定期刊行物」
挽物 ひきもの
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ろくろ(轆轤)仕上げを行う木工品の総称。まず木取りをし、手斧(ちょうな)で内を彫り、最後に横軸のろくろにつけて削り、棒鉋(ぼうがんな)で仕上げ…
挽物[木工] ひきもの
- 事典 日本の地域ブランド・名産品
- 関東地方、栃木県の地域ブランド。宇都宮の挽物は、欅などを材料とし、ろくろを使ってつくる木工品。材料となる木材をじっくり乾燥させてから荒挽き…
曲物[木工] まげもの
- 事典 日本の地域ブランド・名産品
- 関東地方、栃木県の地域ブランド。宇都宮市で製作されている。欅や杉の薄板を用途に応じた寸法に加工し、湯に入れてやわらかくしてから曲げ、合わせ…
あい‐の‐もの(あひ‥)【間物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙[ 一 ] 空間的に、大きさの中間のもの。① 土器の杯で、三度入り(普通の大きさ)と五度入り(大型)との中間の容量のもの。四度入り。あい…
あがない‐もの(あがなひ‥)【贖物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =あがもの(贖物)
あが‐もの【贖物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「あが」は、動詞「あがう(贖)」の語幹。「あかもの」とも )① 祓(はら)いの具。身のけがれや、身にふりかかる災難などを、代わりに負…
あずけ‐もの(あづけ‥)【預物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 他人に預けてある品物。寄託物。特に中世、土倉に預けおいた物。[初出の実例]「一・諸質物事、一・諸借物并預物事」(出典:蜷川文書‐文明…
あっち‐もの【彼方物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 外国の製品。古くは、中国製の物をいうことが多い。舶来品。[初出の実例]「入月にあっち物宿をとづれて〈心水〉 野辺はしゅちんの縫つめ…
あつらえ‐もの(あつらへ‥)【誂物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 頼んでおいた物。特に注文して作らせた品物。[初出の実例]「濃州真洋蔵主より鞦二具被レ上二進之一已前御誂物也」(出典:親元日記‐文明…
物自体 ものじたい thing in itself 英語 Ding an sich ドイツ語 chose en soi フランス語
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- カントの用語。カントによれば、われわれの周辺に広がる世界は、従来思われてきたように物のあるがままに現れているものではなくて、感性の先天的形…
さんしゅつ‐ぶつ【産出物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 自然の生育によって、または人工を加えることによって産出する有形物。[初出の実例]「運通せらるる産出物に至りては伴ふて発達せず」(出…
じき‐もの(ヂキ‥)【直物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 商品市場で売買商品の受渡しが直(じか)にできるもの。現物(げんぶつ)。⇔先物(さきもの)。② 「じきものかわせそうば(直物為替相場)」の…
きせ‐もの【被物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 衣服など、物の表面にかぶせ着せるもの。きせるもの。かぶせるもの。[初出の実例]「ひろう大にくびを打ををうやうに癭をかくすきせもの…
きゅう‐もつ(キフ‥)【給物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物品をあてがうこと。品物を供給すること。また、その品物。[初出の実例]「たまたま吹田庄より給物をもてきたりけり」(出典:古今著聞集…
だいたい‐ぶつ【代替物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 取引上、同種類・同品質・同数量・同容積の他の物で代えることができるもの。金銭・米・酒・しょうゆなど。また、一般に、あるものの代わ…
ちらし‐もの【散物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 金物または塗物に金銀の粉を粗く蒔(ま)いて模様としたもの。塵地・梨地の類。また、鍍金(めっき)をした金物。[初出の実例]「給二胡簶并豹…
ちんでん‐ぶつ【沈殿物・沈澱物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 沈殿して底にたまったもの。また、比喩的に用いて、残りかす、悪しきなごり。[初出の実例]「之を清水に溶して後、又硝酸銀を溶し沈澱物を…
つくろい‐もの(つくろひ‥)【繕者・繕物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 表面をとりつくろっているもの。にせもの。くわせもの。[初出の実例]「たまたま誠の賢人あれども、虎を画がきて狗に類する如くつくろひも…
せ‐もの【瀬物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 瀬を生息場所としている海魚。メバル・イサキなど。→底物(そこもの)
そうさく‐ぶつ(サウサク‥)【創作物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 創作されたもの。特に、創作された芸術作品。② 人の知的労力による産物の総称。すなわち、著作物、発明品、実用新案、意匠、商標など。
ぞう‐もつ(ザウ‥)【蔵物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 所蔵している物品。蔵品。ぞうぶつ。[初出の実例]「蔵物(ザウモツ)・財宝を上下へ持運ぶ」(出典:太平記(14C後)一四)
そが‐もの【曾我物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 曾我兄弟の事跡を主題とした戯曲作品の総称。能・幸若舞・浄瑠璃などの「元服曾我」「夜討曾我」、歌舞伎の「矢の根」「対面」、所作事の…
そびき‐もの【聳物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 霞・霧・雲・煙など、空中にたなびくものの総称。特に、連歌や俳諧でいう。連歌では三句以上隔て、俳諧連句では二句以上隔ててよみこむよ…
そ‐ぶつ【衣物・麁物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =そうぶつ(総物)①[初出の実例]「『冬そぶつに給はり候はん』とて、とりて」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)九)
ちくさん‐ぶつ【畜産物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 家畜から生産される物。乳・肉・卵およびその加工品と脂肪など。毛・皮革・骨・羽毛・血液および臓器などの工芸ないし工業原料や薬品原料…
かさね‐もの【累物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「かさね(累)[ 一 ][ 一 ]」を題材とした浄瑠璃、歌舞伎などの総称。
さげ‐もの【提物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 腰にさげて持ち歩く印籠(いんろう)、巾着(きんちゃく)、煙草入れなどの総称。こしさげ。[初出の実例]「とられて腹を立るさけ物 釣針の指…
さずかり‐もの(さづかり‥)【授物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 神仏などからのたまわりもの。天からのもらいもの。特に子どもをいう。[初出の実例]「どうぞ孫がほしいけれど、〈略〉あれも授(サヅカ)り…
けずり‐もの(けづり‥)【削物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 魚肉などを乾燥させ、削って食べるもの。[初出の実例]「いま二にはえび・丁子を鰹つきのけづり物のやうにて入れたり」(出典:宇津保物語…
ごてん‐もの【御殿物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人形浄瑠璃や歌舞伎で、公卿や高貴の武士の邸宅の場が出る狂言。「先代萩」「鏡山」など。② ( もと武家方の需要に供したところからいう …
ことづかり‐もの【言付物・託物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 他人からことづけられたもの。依託されたもの。[初出の実例]「あれは人のことづかり物で御座る」(出典:虎寛本狂言・富士松(室町末‐近世…
こ‐もの【籠物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 かごに入れたもの。かごに入れた果物。木の枝などにつけて、献上物または儀式の時などに用いる。[初出の実例]「その餠の急ぎを心に入れて…
こんたん‐もの【魂胆物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 一考を要すること。よく考えてから行なうべきこと。[初出の実例]「蝋燭へ附けるには、ちっと魂胆(コンタン)ものだわえ」(出典:歌舞伎・…
さいぎょう‐もの(サイギャウ‥)【西行物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 能楽で、西行の和歌およびその著といわれていた「撰集抄」から取材した作品をいう。「雨月」「江口」「西行桜」「松山天狗」の四曲の総称…
さいく‐もの【細工物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物に細工を施すこと。また、その細工した物。[初出の実例]「とんと人形のやうで、見物が栢莚ではない、細工物(サイクモノ)だらうと云ひま…
みつけ‐もの【見付物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① さがし見いだしたもの。発見したもの。[初出の実例]「Mitçuqemono(ミツケモノ)〈訳〉発見したもの」(出典:日葡辞書(1603‐04))② 思い…
まさぐり‐もの【弄物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 もてあそぶもの。慰みもの。[初出の実例]「はこやのとじ・かぐや姫の物語の絵にかきたるをぞ、時々のまさぐりものにし給ふ」(出典:源氏…
まぜ‐もの【雑物・交物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 二種以上のものをまぜ合わせて一つにした物。混合物。〔日葡辞書(1603‐04)〕② 主となっているものの中にまぜ入れた別種の物。[初出の…
ふせ‐もつ【布施物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 布施にする物。僧侶へ施し与える金銭や物品。ふせもの。[初出の実例]「布施物買価稲壱仟肆伯肆拾束」(出典:正倉院文書‐天平一一年(739…
ぶっ‐か(‥クヮ)【物化】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 物が変化すること。物が造化の妙と合一すること。万物の変化の相。[初出の実例]「女心傷悲は、春は女悲、秋は男悲といへり。天地の物化…
ぶつ‐ほけん【物保険】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物の損傷や焼失などを保険事故とする保険。火災保険など。