物化(読み)ブッカ

デジタル大辞泉 「物化」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐か〔‐クワ〕【物化】

《「荘子斉物論から》
万物変化すること。
人が死ぬこと。物故
[類語]死ぬ亡くなる死する没する果てる眠るめいするたおれる事切れる身罷みまか先立つ旅立つ死去する死亡する死没する物故する絶命する絶息する永眠する瞑目めいもくする逝去せいきょする長逝ちょうせいする永逝えいせいする他界する昇天する往生おうじょうする落命する急逝きゅうせいする急死する頓死とんしする横死する憤死する夭折ようせつする夭逝ようせいする息を引き取る冷たくなるえなくなる世を去る帰らぬ人となる不帰の客となる死出の旅に出る亡き数に入る鬼籍に入る幽明さかいことにする黄泉こうせんの客となる命を落とす人死にまかくたばる絶え入る消え入るはかなくなる絶え果てる空しくなる仏になる朽ち果てる失命夭死臨終ぽっくりころり突然死即死

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精選版 日本国語大辞典 「物化」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐か‥クヮ【物化】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物が変化すること。物が造化の妙と合一すること。万物の変化の相。
    1. [初出の実例]「女心傷悲は、春は女悲、秋は男悲といへり。天地の物化に感ずる也」(出典:集義和書(1676頃)一六)
    2. [その他の文献]〔荘子‐斉物論〕
  3. 天命を終えて死ぬこと。物故。
    1. [初出の実例]「道照和尚物化。天皇甚悼惜之」(出典:続日本紀‐文武四年(700)三月己未)

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普及版 字通 「物化」の読み・字形・画数・意味

【物化】ぶつか(くわ)

物の変化。〔荘子、斉物論〕昔(むかし)、胡蝶と爲る。~俄然として覺むれば、則ち然(きよきよぜん)としてなり。知らず、に胡蝶と爲れるか、胡蝶のと爲れるか。と胡蝶とは則ち必ずらん。此れを之れ物と謂ふ。

字通「物」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の物化の言及

【物象化】より

K.マルクスの後期思想における基本的な概念装置の一つ。〈物化Verdinglichung〉ないし〈物象化〉という概念は,マルクス以後,彼とは独立に,G.ジンメル,H.リッケルト,M.ウェーバーなどにおいても用いられている。マルクスの場合,この概念は,後継者たちにおいて永らく忘れられていたが,G.ルカーチ,わけてもその著《歴史と階級意識》(1923)によって復活され,マルクスの基本的概念装置として有名になった。…

※「物化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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