みそ‐か【三十日・晦日】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 日の数三〇日。また、三〇日間。さんじゅうにち。[初出の実例]「ただ日のへぬる数を、けふいくか、はつか、みそかと数ふれば」(出典:土…
みわ‐そうめん(‥サウメン)【三輪索麺・三輪素麺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「みわぞうめん」とも ) 奈良県桜井市三輪から産する索麺。白いところから、白髪にたとえてもいう。[初出の実例]「髪は三輪索麺、鵺の…
にほん‐さんきゅうりゅう(‥サンキフリウ)【日本三急流】
- 精選版 日本国語大辞典
- 日本の代表的な三急流、最上川・富士川・球磨川の総称。
とうへん‐さんかくけい【等辺三角形】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三辺の等しい三角形。正三角形。〔工学字彙(1886)〕
ふ‐さんびょう(‥サンビャウ)【歩三兵】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 将棋で、初心者を相手にさす将棋遊びの一つ。上手は王将だけを盤の定位置に並べ、歩兵三枚を持駒とする。江戸時代は下手な将棋をさしてい…
なごやさんざ【名古屋山三】
- 精選版 日本国語大辞典
- 歌舞伎脚本。三番続。作者未詳。元祿一二年(一六九九)二の替り京都布袋屋梅之丞座初演。「鞘当(さやあて)」の趣向で知られる不破伴左衛門と名古屋…
どんかく‐さんかっけい(‥サンカクケイ)【鈍角三角形】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 内角の一つが鈍角であるような三角形。⇔鋭角三角形。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
ちょっかく‐さんかっけい(チョクカクサンカクケイ)【直角三角形】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 内角の一つが直角である三角形。勾股形(こうこけい)。[初出の実例]「Right Angled Triangle 直角三角形、直三角形」(出典:数学ニ用ヰル…
じかた‐さんちょう(ヂかたサンチャウ)【地方三帳】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸幕府の徴税事務上最も重要な三種の帳簿。御成(取)箇郷帳、御年貢可納割付帳、御年貢米金皆済目録をいう。成箇郷帳は各村の村高・田…
さんぼん‐うちわ(‥うちは)【三本団扇】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 紋所の名。三本のうちわを、図案化したもの。[初出の実例]「亀甲は佐原の十郎、三ぼんうちわ、鱗形、風に揉まれて上がり藤」(出典:浄瑠…
さんぼん‐どう【三本籐】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 弓の上・中・下の三か所に籐を巻いたもの。② 矢を入れて負う空穂(うつぼ)の中央でかまどの上にあたる部分。
さんまい‐ざさ【三枚笹】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 紋所の名。笹の葉を三枚、葉柄を上に集めて、下に垂らした形を描いたもの。三枚笹の丸。
さんまじ(サンマヂ)【三摩地】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [梵語] samādhi の音訳 ) =さんまい(三昧)①[初出の実例]「皆説二此速疾力不思議神通三摩地法一」(出典:即身成仏義(823‐824頃))
さんみつ‐かじ(‥カヂ)【三密加持】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。真言行者が三密を行ずるとき、仏菩薩の三密と平等相応して、相互に融合し、一体となること。仏の三密が大悲をもって行者の心に応ず…
さんみつ‐ごま【三密護摩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。三密の法を修して焚(た)く護摩。[初出の実例]「十善玉体の御膚、三密護摩(さんミツゴマ)の烟に蒼(そ)みて、即身菩提の聖帝とぞ見え…
そうず‐がわ(サウヅがは)【三途川・葬頭川】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =そうずか(三途河)[初出の実例]「三つ川うはとやつゐになりなまし地ごくがつじに残るふる〈略〉右、さうづがはのうばはよくよれり」(…
しっこう‐さんど(シッカウ‥)【膝行三度】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 貴人の前に進み出る作法の一つ。まず左膝から進め、次に右膝を進め、さらにまた、左膝を進めて、合計三度に進み出る作法の礼。比較的軽い…
さんさい‐いち【三斎市】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 一か月に三回、日を定めて開く市。室町時代の市に多かった。
さんさい‐ばおり【三斎羽織】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「三斎」は細川忠興の号 ) 背筋のすそを割った筒袖の陣羽織。細川忠興の創案。
さんさい‐りゅう(‥リウ)【三斎流】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 茶道の流派の一つ。利休七哲の一人、細川三斎(忠興)を開祖として、江戸初期に始められた流派。細川家の旧城下町である肥後の熊本を中心…
さんじきょう(サンジキャウ)【三字経】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国の童蒙書。一巻。宋の王応麟撰、一説に区適子撰で黎貞が継続修成したと伝える。三字で一句とし隔句毎に韻をふみ、自然現象、道徳、歴史、常識な…
さん‐し‐ご【三四五】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 直角三角形の三辺の長さを三・四・五の割合にした大形の直角定規。建築や土木で直角を描き、また、検査するのに用いる。大がね。
さんじ‐ざぜん【三時坐禅】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。四時の坐禅のうち、後夜坐禅をはぶいた早晨坐禅、晡時(ほじ)坐禅、黄昏坐禅の総称。朝・昼・夜に行なう三回の坐禅。また晡時をはぶ…
さんしち‐き【三七忌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんしちにち(三七日)②
さんじっ‐かい【三十階】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 令制で、三〇等に区分された位階。すなわち正従の一位、二位、三位、四位上下、五位上下(以上勅授)、正従の六位上下、七位上下、八位上…
さんじっ‐こう【三十講】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。法華経二十八品とその序経である無量義経とその結経である普賢観経とを合わせた三〇巻を、一日一巻ずつ三〇日間に講ずること。また…
さんじっ‐こく【三十石】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 「さんじっこくぶね(三十石船)」の略。[初出の実例]「道中互に尻農の月〈魚市〉 散(ちる)柳乗はやらする三十石〈佐重〉」(出典:…
さんじ‐ほうていしき(‥ハウテイシキ)【三次方程式】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 未知数の最高羃(べき)が三次であるような整方程式。ax3+bx2+cx+d=0 (a, b, c, d は定数、a0)の形に整理することのできる方程式。〔数学…
さんしゃ‐さま【三社様】
- 精選版 日本国語大辞典
- 熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社を総称する熊野三社の俗称。
さんしゃ‐かたく(‥クヮタク)【三車火宅】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「火宅」は三界のたとえ ) 仏語。「法華経‐譬喩品」に説くたとえ。ある長者が、火の燃えさかる家から三人の子どもを助け出すために、そ…
さんじゃく‐だな【三尺店】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 間口が三尺ばかりの家の意 ) ごく小さな家。また、路地が三尺の、狭くて建て込んだ長屋の住居。軒を接して小さい住居が並んでいるさま…
さんじゅう‐とが(サンジウ‥)【三獣渡河】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。「優婆塞(うばそく)戒経」に説くもので、三乗の修行に浅深があるのを、兎、馬、象の三獣が川を渡るのにたとえたもの。声聞(しょう…
さんしょう‐は(サンセウ‥)【三笑派】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 落語家の一派。三題噺の創始者で、江戸席亭の開祖といわれる三笑亭可楽を祖とするもの。
さんじょう‐けい(サンデフ‥)【三畳系】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 地質時代で、中生代の三畳紀に堆積(たいせき)した地層。〔英和和英地学字彙(1914)〕
さんじょうわさん(サンデフワサン)【三帖和讚】
- 精選版 日本国語大辞典
- 浄土和讚・高僧和讚・正像末和讚の三部の総称。親鸞撰。
さん‐せちえ(‥セチヱ)【三節会】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 昔、宮中で行なわれた正月の三つの節会。元日の節会、七日の白馬(あおうま)の節会、一六日の踏歌(とうか)の節会をいう。
さんそう‐こうりゅう(サンサウカウリウ)【三相交流】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 位相が一二〇度ずつずれ、角速度がそれぞれ等しい三つの正弦波交流。伝送路線数に比して、伝送電力が大きい。[初出の実例]「三池炭砿用二…
さんぞん‐ぶつ【三尊仏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんぞん(三尊)③[初出の実例]「関取、今宵は些(ちと)ばかり物いはんとて、三尊仏が台座をはなれて来迎せり」(出典:読本・南総里見八…
さんだい‐ひほう(‥ヒホフ)【三大秘法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。日蓮宗で、法華経の本門寿量品によって宗の極致とした、三つの秘密の法門。本門の本尊、本門の戒壇、本門の題目の三つで、本門の本…
さんちょう‐だて(サンチャウ‥)【三挺立】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸市中茶船の一種。櫓三挺を立て猪牙舟(ちょきぶね)よりやや大型の茶船の俗称。正徳三年(一七一三)二挺立とともに禁止された。三挺。…
さんちょう‐つぶて(サンチャウ‥)【三町礫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三町(約三三〇メートル)ほども小石を投げて目的物に当てることのできる者。[初出の実例]「三町礫紀平次大夫、大矢新三郎已下防ぎ戦ひけ…
さんてい‐きょうしょう(‥ケフシャウ)【三帝協商】
- 精選版 日本国語大辞典
- 一八八一年に結ばれたドイツ・オーストリア・ロシアの同盟。三帝同盟を復活させたもの。ビスマルク体制の一支柱。同盟国中の一国が他国と戦う場合、…
さんとう‐きっぷ【三等切符】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三等級に分かれた列車・船舶などで、三等の客車・船室への乗車券・乗船券。また、劇場などの観覧席で上・中・下の等級がある場合、最下等…
さんなき‐ぐるま【三泣車】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 丁稚(でっち)は車をひかされて泣き、仲仕(なかし)は職を奪われて泣き、車は回転するときにきしって泣くというところからいう ) 荷車の…
さんにん‐じょうご(‥ジャウゴ)【三人上戸】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 怒り上戸または腹立ち上戸と、泣き上戸、笑い上戸の三人。② 浄瑠璃・歌舞伎などで、三種の上戸が登場する作品、またはその一部分の通称…
さんにん‐づかい(‥づかひ)【三人遣】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人形浄瑠璃で、三人で一つの人形を操る形。胴と右手を使う主(おも)遣い、左手を使う左遣い、両足を遣う足遣いの三人で操る。三人掛。
さんにん‐ばり【三人張】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三人がかりでなければ弦を張ることのできないほどの強弓。二人で弓を押したわめ、一人が弦を張らなければならないほどの強い弓。[初出の…
さんねん‐き【三年忌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんかいき(三回忌)[初出の実例]「宗喜大姉三年忌、雖レ為二来月一、当月取越、少斎仏事営」(出典:舜旧記‐慶長一三年(1608)七月六…
さんねん‐もの【三年物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 魚などの生後三年たったもの。おもに鯉(こい)についていい、食べ頃であるとされる。[初出の実例]「御覧の如く三年物の鯉二喉(こん)」(出…
さんばい‐どうぐ(‥ダウグ)【三杯道具】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 劇場で、回り舞台を三分して三場面を装置する方法。幕を引かずに三場面を順次に回して情景を変える。