サーマッラー(Sāmarrā)
- デジタル大辞泉
- イラク中北部、チグリス川沿いにある都市。9世紀にアッバース朝の首都が置かれた。イスラム教シーア派の4大聖廟せいびょうの一つアスカリ廟、高さ36…
バラーズリー al-Balādhurī, Aḥmad ibn Yahyā
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]892頃アラビア (イラン系) の歴史家。生涯の大部分をバグダードで過し,アッバース朝の宮廷でも重んじられた。『諸国征服史』 Futūh al-Bul…
バスラ al-Baṣra
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- イラク共和国南部,シャット・アル・アラブに注ぐ運河にそった港町。638年,ウマルの命令によって建設された軍事都市(ミスル)であったが,アッバース…
ムクタディル al-Muqtadir, Abū al-Fadl Ja`far
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]932アッバース朝第 18代のカリフ (在位 908~932) 。若年で即位したため,その治世中は,母后や後宮執事 (女官) によって官吏の任命権が左…
アナバルザ(Anavarza)
- デジタル大辞泉
- 小アジアにあった古代都市。現在のトルコ南部の都市アダナの北東約70キロメートルに位置する。古代ローマ帝国の属州キリキアの都市の一つで、2世紀か…
シャウプ
- 百科事典マイペディア
- 米国の財政学者。カリフォルニア州サノゼ生れ。1930年−1971年コロンビア大学で教鞭をとるかたわら,各国の税制改革に関わる。1949年−1950年にシャウ…
イマーム・レザー Imām Reẓā 生没年:765-818
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラムの十二イマーム派第8代イマーム。第7代イマームの子として生まれ,799年にイマームに即位。アッバース朝カリフ,マームーンのシーア派宥和政…
シュウービーヤ運動 シュウービーヤうんどう Shu`ūbīyah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 西アジアにおいてアッバース朝治下に展開されたイラン化運動。8世紀なかばに,ウマイヤ朝を倒して政権についたアッバース朝は,イスラム帝国の支配理…
アミール amīr
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- イスラーム世界における指導者。原義は「命令者」であり,その用法は多義にわたる。ウマイヤ朝やアッバース朝期には地方総督,または地方諸王朝の支…
タラス Talas
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中央アジア,キルギス共和国北西部,天山山脈西部支脈の山間を流れるタラス河谷の町で,人口約2万。標高約1300m。皮革・製粉工業などがある。北西約9…
アブル・アターヒヤ Abū al-`Atāhiyah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]748. クーファ[没]825/826. バグダードアラブの詩人。貧困の家庭に育ち,十分な教養を受けることができなかった。若い頃は遊蕩の生活をおくり,…
マーリク・ブン・アナス Mālik b.Anas 生没年:709ころ-795
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラムの法学者。スンナ派四法学派の一つマーリク派の祖。祖父も父もメディナの学者として知られ,彼自身もメディナで生まれ,学び,没した。生前…
アブドゥル・ジャッバール `Abd al-Jabbār
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]? ハマダーン近郊アサダーバード[没]1144ムータジラ派の神学者で,イラン最初のシーア派王朝ブワイフ朝の首席法官であった。ムータジラ神学がア…
サマン‐ちょう(‥テウ)【サマン朝】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( サマンはSāmān ) 中央アジアのイラン系王朝(八七五‐九九九)。アッバース朝から分かれ、イラン東部から中央アジアを支配。首都ブハラやサマルカン…
スルタン Sultan
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラーム世界において非宗教的統治権を所有した専制君主の称号セルジューク朝のトゥグリル=ベクが,1058年政教両権をもつアッバース朝カリフから…
アミール・アルウマラー amīr al-umarā'
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アッバース朝中期にあった官職名。アミール中のアミールを意味し,事実上カリフに代って帝国を統治した。 936年トルコ系の将軍イブン・ラーイクが最…
トゥグリル・ベク Ṭughril Bek
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 995~1063(在位1038~63)大セルジューク朝の初代スルタン。ホラーサーンで自立し,1037年ガズナ朝からニシャープールを奪ってのち,イラン本土の経営…
ターヒル朝 たーひるちょう Tāhir
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 最初のペルシア系イスラム王朝(821~873)。始祖ターヒルの祖父はアッバース革命に参加。ターヒルもアッバース朝のカリフ、マームーンに仕えて功績…
フラグ(旭烈兀)【フラグ】
- 百科事典マイペディア
- イル・ハーン国の建設者。フビライ(世祖)の弟。チンギス・ハーンの孫。兄モンケ(憲宗)の命を受け,1253年から西アジアを遠征,1258年アッバース…
バグダード
- 精選版 日本国語大辞典
- ( Baghdad )[ 異表記 ] バグダッド イラク共和国の首都。チグリス川中流の両岸にまたがる。西アジア隊商貿易路の要地として発達。八世紀にアッバース…
ムータジラ派(ムータジラは) al-Mu‘tazila
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- イスラームで最初の思弁的神学派。タウヒードの合理的解釈から神の属性を否定し,コーランを神とは区別される被造物とし,また神の正義や自由意志説…
イブン・フルダーズベ Ibn Khurradādhbih
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ?~912頃イラン系ムスリムの地理学者。アッバース朝の官僚であり,バグダードの駅逓局(バリード)の長官を勤め,その記録と個人的な知識を利用して,…
イスラム‐ていこく【イスラム帝国】
- デジタル大辞泉
- イスラム教徒が西アジアを中心に建設した諸帝国の総称。ムハンマドの死後に始まる正統カリフ時代から、1922年に崩壊したオスマン帝国までの諸帝国を…
ハールーン・アッラシード Hārūn al-Rashīd
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]763.3. /766.2. レイ[没]809.3.24. マシュハドアッバース朝第5代のカリフ (在位 786~809) 。『千一夜物語』の主人公として知られる。父は第3代…
アダナ(Adana)
- デジタル大辞泉
- トルコ南部の工業都市。トロス山脈の南、セイハン川・ジェイハン川がつくる三角州に広がるチュクルオバ平原に位置する。周辺は肥沃な農業地帯であり…
アブー・ムスリム あぶーむすりむ Abū Muslim (?―755)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イラン北東部ホラサーンにおけるアッバース朝革命の指導者。ウマイヤ朝末期、アッバース家のイブラヒームによって派遣され、ウマイヤ朝打倒の地下運…
ハールーン・アッラシード はーるーんあっらしーど Hārūn al-Rashīd (766/763―809)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アッバース朝第5代カリフ(在位786~809)。この王朝の全盛期を代表するカリフで、一般的には奢侈(しゃし)と快楽を好む典型的な君主とされているが、…
カリフ
- 百科事典マイペディア
- 初期イスラムの最高指導者の称号。アラビア語で正しくはハリーファkhalifa。本来は〈代理者〉〈継承者〉を意味し,632年ムハンマドの没後アブー・バ…
ブワイフ朝 ブワイフちょう Buwayhid
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 932〜1055イラン系のイスラーム軍事政権北部イランにおこり,946年バグダードを占領し,大アミールに任ぜられてアッバース朝カリフの実権を奪った。1…
歴代米政権の税制改革
- 共同通信ニュース用語解説
- レーガン政権が推進した1981年と86年の税制改正や、ブッシュ(子)政権による2001年の大型減税が代表的。レーガン政権では所得税や法人税を引き下げ、…
ブフトゥリー al-Buḥturī, Abū `Ubādah al-Walīd
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]821. シリア,マンビジュ[没]897. シリア,マンビジュアラブの詩人。ターイー族の支派ブフトル族の一人。若いとき同じターイー族の大詩人アブー…
ハーシム家 (ハーシムけ) Hāshim
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラムの預言者ムハンマドが属していた家系。ムハンマドの曾祖父ハーシムを共通の祖先とする集団で,メッカの住民であったクライシュ族の一部であ…
ザンジュの乱(ザンジュのらん) Zanj
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- アリー・ビン・ムハンマドが,アッバース朝下の南イラクで起こした反乱(869~883年)。ザンジュはアラビア語で「黒人」を意味し,反乱に貧農階級のほ…
バイト・アルヒクマ Bayt al-Ḥikma
- 改訂新版 世界大百科事典
- 〈知恵の館〉を意味するアラビア語で,9世紀にアッバース朝カリフ,マームーンによってバグダードに建設された研究機関。その主たる目的はギリシア語…
アッバース朝 アッバースちょう Abbasids; `Abbās
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中央アジア,西アジア,北アフリカを支配したイスラム王朝 (750~1258) 。第2代カリフ,マンスール (在位 754~775) は「平和の都」バグダードを築い…
アッバース朝 (アッバースちょう) `Abbās
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 成立 国家の構造と政治 社会,経済 文化イラクを中心に,西はマグリブから東はマー・ワラー・アンナフル(トランスオキシアナ)ま…
物品税 ぶっぴんぜい
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 一定の物品に課された国税で,性質は間接消費税に属する。 1940年にいわゆる奢侈税として創設されたが,戦争の進展につれ課税対象の範囲を拡大した。…
アストゥルラービー al-Asṭurlābī
- 改訂新版 世界大百科事典
- 9世紀前半のアラビアの天文学者。生没年不詳。アッバース朝の第7代カリフ,マームーン(在位813-833)のもとで活躍し,バグダードやダマスクスで観測…
ファルガーニー al-Farghānī, Ahmad ibn Muhammad
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 9世紀頃のイスラムの天文学者。ファルガーナ地方出身。中世ヨーロッパではアルフラガヌス Alfraganusの名で知られていた。アッバース朝のカリフ,マ…
タバリー Abū Ja‘far Muḥammad bn Jarīr al-Ṭabarī
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 839〜923中世イスラーム世界を代表する,アッバース朝期の歴史家主著『預言者と諸王の歴史』は,世界の創造から915年までのイスラーム国家の発展を述…
ファルガーニー Farghāni
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 生没年不詳9世紀ごろのイスラームの天文学者アッバース朝カリフのマームーンやムタワッキルに仕え,バグダードやカイロで活躍。著書『天文学集成』は…
ファーティマ‐ちょう〔‐テウ〕【ファーティマ朝】
- デジタル大辞泉
- 《Fāṭima》イスラム教過激シーア派のイスマーイール派が、909年北アフリカに建てた王朝。969年にエジプトに侵入し、カイロを建設して遷都。シリアを…
アブー・ヌワース Abū Nuwās
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]756頃.アフワーズ[没]813頃.バグダードアラブの詩人。母はペルシア人。バスラやクーファで学んだのち,バグダードに出て,カリフ,ハールーン・…
ムタワッキル al-Mutawakkil
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]822.3. イラク[没]861.12. サーマッラーアッバース朝第 10代のカリフ (在位 847~861) 。第8代カリフ,ムータシムの息子。トルコ人親衛隊のため…
西安 せいあん Xī'ān
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 中国陝西 (せんせい) 省中部,渭水 (いすい) 盆地にある都市周より唐まで断続1000年間,周の鎬京 (こうけい) ,秦の咸陽 (かんよう) ,漢の長安など…
ザルザル Zalzal
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]791. バグダードアッバース朝黄金時代のバグダードで最高の名手とうたわれたウード奏者。ウードのフレット上に「ザルザルの中指」と呼ばれ…
アター制 アターせい ‘atā
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラーム政権が軍人・官僚に支給した俸給正統カリフ時代のウマルに始まる。征服地からあがる租税を分配支給した。アラブ戦士の特権とされていたが…
大食 タージー Tāzi(Tāzik)
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 唐〜宋代の中国人がアラビアおよびアラビア人に対して用いた呼称。大石・大寔・多氏とも書くイスラーム帝国全体をも意味し,特にアッバース朝を黒衣…
アブー・ムスリム Abū Muslim 生没年:?-755
- 改訂新版 世界大百科事典
- ホラーサーンにおけるアッバース朝革命の指導者。アッバース家のイブラーヒームIbrāhīm b.Muḥammad(701・702-749)によって秘密の宣伝者(ダーイー…
アッバース朝【アッバースちょう】
- 百科事典マイペディア
- 北アフリカから中央アジアまでを支配したイスラム王朝。750年―1258年。ウマイヤ朝末期,預言者ムハンマドの血縁者がカリフとして統治すべきだという…