スチビン スチビン stibine
- 化学辞典 第2版
- 【Ⅰ】スチバンSbH3の水素をアルキル(またはアリール)基で置換した有機アンチモン(Ⅲ)化合物の総称.トリフェニルスチビン(C6H5)3Sbなどがよく知られた…
イオン反応【イオンはんのう】
- 百科事典マイペディア
- イオンのあずかる反応の総称。ラジカル反応,分子反応に対していう。電解質水溶液における陽イオンと陰イオンの反応(酸塩基反応,塩の生成反応など…
焼夷兵器 しょういへいき
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 自己増殖性の発熱化学反応、とくに燃焼反応による熱と炎の作用を通して目標に効果を及ぼす焼夷剤を用いた兵器の総称。焼夷剤の例としては、ナパーム…
ペルオキシダーゼ peroxidase
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 酵素番号 1.11.1.7。パーオキシダーゼともいう。ヘム蛋白酵素(→ヘム)の一種で,生体内に生じる過酸化水素を分解し,原子状酸素をアスコルビン酸,…
ミハイル シェミャーキン Mikhail Michailovich Chemyakin
- 20世紀西洋人名事典
- 1908.7.26 - 1970.6.26 ソ連の化学者。 元・ソ連邦科学アカデミー天然化合物研究所所長。 有機科学及び生物有機科学分野の学者である。1930〜35年…
こうぶんし 高分子
- 小学館 和伊中辞典 2版
- 〘化〙alto poli̱mero(男),poli̱mero(男) superiore, macromole̱cola(女) ◇高分子の 高分子の こうぶんしの macromolecolare…
V. マルコフニコフ Vladimir Vasil’evich Markovnikov
- 20世紀西洋人名事典
- 1837.12.25.(1836.説あり) - 1904.2.11 ソ連の化学者。 元・モスクワ大学教授。 ニジニ・ノヴゴロド生まれ。 カザン大学でブートレーロフに化学を…
標準試薬 ヒョウジュンシヤク standard reagent
- 化学辞典 第2版
- 化学実験,ことに化学分析で標準となる化合物.純粋な,化学量論を十分に満足していて,空気中で比較的安定な化合物である必要がある.各国の試薬メ…
アルシン酸 アルシンサン arsinic acid
- 化学辞典 第2版
- 五価ヒ素のオキシ酸誘導体の一つで,R2AsO(OH)で示される一連の化合物(Rはアルキル基).亜ヒ酸の三アルカリ塩とハロゲン化アルキルとから合成される…
不飽和 ふほうわ
- 日中辞典 第3版
- 〈化学〉不饱和bù bǎohé,没有饱和méiyou bǎohé.不飽和化合物不饱和化合物bù…
オルト ortho
- 改訂新版 世界大百科事典
- 〈正規の〉を意味するギリシア語orthósに由来する接頭語。同種化合物間のいろいろな違いを表すため,メタ,パラとともに用いられる。(1)置換ベンゼ…
重合禁止剤 ジュウゴウキンシザイ polymerization inhibitor
- 化学辞典 第2版
- 重合防止剤,重合抑制剤ともいう.ラジカル重合系にある種の化合物を添加すると,重合開始剤あるいは単量体から生じたラジカル(遊離基)は,この添加…
ハロゲン化 (ハロゲンか) halogenation
- 改訂新版 世界大百科事典
- 有機化合物に1個またはそれ以上のハロゲン原子を導入する反応で,ハロゲンの種類によって,フッ素化,塩素化(クロル化),臭素化(ブロム化),ヨウ…
BHC【ビーエッチシー】
- 百科事典マイペディア
- ベンゼンヘキサクロライドC6H6Cl6の略称。化学名は,ヘキサクロロシクロヘキサン。有機塩素系殺虫剤の一種。多くの立体異性体があり,γ異性体の殺虫…
コンパウンド コンパウンド compound
- 化学辞典 第2版
- 本来は化合物の意味であるが,高分子工業では,ポリマーやその初期縮合物に可塑剤,硬化剤,安定剤などを混合したものをいう.粉末状,ペレット状,…
ナポリ黄 なぽりき
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- セラミック顔料の一つ。アンチモン黄antimony yellowともいう。アンチモン酸鉛nPbOSb2O5(n=2~3)のパイロクロア形(立方晶)化合物を主成分とする黄…
塩基配列決定法 (遺伝的要因による疾患)
- 六訂版 家庭医学大全科
- 遺伝子の情報は4種のヌクレオチド(アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T))がどのような配列で並んでいるかによって決定され…
混融試験 コンユウシケン mixed melting point test
- 化学辞典 第2版
- 2種類の固体有機化合物が,同一であるかどうかを確認する方法.まず,よく乾燥した2種類の試料の融点をそれぞれ測り,次に2種類の試料をよく混合した…
チーグラー触媒 チーグラーしょくばい Ziegler catalyst
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 狭義にはトリエチルアルミニウムと四塩化チタンの2成分から成る触媒をさす。 K.チーグラーがポリエチレン合成の研究で発見し,その低圧重合に成功し…
反転異性体 ハンテンイセイタイ inversion isomer
- 化学辞典 第2版
- ピラミッド形分子の中心原子に関する反転,あるいは,環状化合物の環の反転によって生じる異性体をいう.ピラミッド形分子としては,周期表5族および…
けいとう‐めい【系統名】
- デジタル大辞泉
- 化学物質の構造をもとに、IUPAC(国際純正・応用化学連合)が一定の基準で一義的に命名した名称。有機化合物に多く、慣用名と異なる。組織名。
せい‐ぶんかいせい【生分解性】
- デジタル大辞泉
- 物質が微生物によって分解される性質であること。また、土中や水中の微生物が、高分子化合物を分解して無機物にすること。→生分解性プラスチック
ようか‐ぶつ(ヨウクヮ‥)【沃化物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 沃素と他の元素または基との化合物。KI, CaI2, AgI, NaI, NH4I など。〔稿本化学語彙(1900)〕
キノン
- 栄養・生化学辞典
- C6H4O2 (mw108.10). 図の構造をもつ一群の化合物.誘導体は動物色素などに含まれるほか,酸化剤としても使われる.
ベルトロ(Pierre Eugène Marcelin Berthelot)
- デジタル大辞泉
- [1827~1907]フランスの化学者。有機化合物の合成を研究し、反応速度と反応熱の関係を論じて、熱化学を開拓。晩年は錬金術文献を研究。
フィトアレキシン
- 栄養・生化学辞典
- 寄生菌が植物体に侵入したときに植物細胞が合成する抗菌性物質.すでにもっている物質を活性化する場合もある.多くの化合物が知られている.
無機酸
- 栄養・生化学辞典
- 鉱酸ともいう.有機化合物である有機酸に対していう.無機質からなる酸.炭素を含まない酸であるが,炭酸,重炭酸などは例外で,無機酸に属する.
ビタミン欠乏症・過剰症・依存症(その他の代謝異常)
- 内科学 第10版
- ビタミン(vitamin)は,「微量で体内の代謝に重要な働きをしているにもかかわらず自分でつくることができない化合物」と定義される.ビタミンは,…
チーグラー Ziegler, Karl
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1898.11.26. ヘルサ[没]1973.8.12. ミュールハイムドイツの有機化学者。 1923年マールブルク大学で学位取得後,ハイデルベルク大学,ハレ大学を…
シクロペンタン しくろぺんたん cyclopentane
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- シクロアルカンの一つ。ペンタメチレンともいう。無色、可燃性の液体。石油原油中に存在する。石油エーテル、ガソリン部分から精密分留によって入手…
三重結合【さんじゅうけつごう】
- 百科事典マイペディア
- 二つの原子間の共有結合で,三つの電子対によって結合しているものをいう。構造式では−C≡C,−C≡Nなどのように3本の線で表すことが多い。炭素どうし…
ラジカル反応【ラジカルはんのう】
- 百科事典マイペディア
- 反応の過程に遊離基(フリーラジカル)の関与する反応。遊離基反応とも。たとえば CH4+Cl2→CH3Cl+HClの反応は次のようにラジカル反応として進行…
擬ミョウバン ぎみょうばん pseudo-alum
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 形式的にミョウバンと似ている化合物の一群をいう。ミョウバンはMM(SO4)2・12H2OあるいはM2SO4・M2(SO4)3・24H2Oのように表される酸化数Ⅰの金属(M)…
再配列イオン サイハイレツイオン rearrangement ion
- 化学辞典 第2版
- リアレンジメントイオンともいう.電子衝撃などでイオン化された分子の断片イオンのうち,親分子イオン内部で2か所以上の結合が切断し,それら断片が…
ピレトリン(pyrethrin)
- デジタル大辞泉
- 除虫菊に含まれる成分。淡黄色の油状物質。昆虫に対する殺虫効果は大きいが人畜に対する毒性は低く、蚊取り線香などに用いる。類似の構造をもつ化合…
たんさん‐リチウム【炭酸リチウム】
- デジタル大辞泉
- リチウムの無機化合物。白色の粉末。単斜晶系。陶磁器の釉うわぐすり、鬱病の治療薬に用いられる。リチウムイオン電池の正極材料コバルト酸リチウム…
カルボキシル carboxyl
- 改訂新版 世界大百科事典
- カルボン酸に含まれている1価の官能基-COOH。-CO2Hと略記する。有機化合物の酸性の原因となる。接頭語として用いるときはカルボキシcarboxy-となる…
アミノ樹脂 (アミノじゅし) amino resin
- 改訂新版 世界大百科事典
- アミノ基を含む化合物とホルムアルデヒドの重縮合によってつくられる樹脂の総称。アニリン樹脂,メラミン樹脂,尿素樹脂などが含まれる。今日では,…
共鳴エネルギー
- 栄養・生化学辞典
- ブタジエンやベンゼンのような化合物では,仮定された二重結合の結合エネルギーより多くの結合エネルギーをもっていると考えると化学的な現象が説…
トロンボキサン
- 栄養・生化学辞典
- C20H32O5 (mw352.47). アラキドン酸を原料に合成される一群の生理活性物質.代表的な化合物である図に示したトロンボキサンA2には血管収縮作用…
ニンヒドリン試薬
- 栄養・生化学辞典
- C9H6O4 (mw178.14). アミノ基をもつ化合物やアンモニアと反応して赤紫色の色素を生成する薬品.アミノ酸やアミンの検出に使われ,アミノ酸分析…
カテコール(catechol)
- デジタル大辞泉
- ベンゼンの隣り合う二つの水素が水酸基に置換した化合物。タンニン・リグニンを分解して得られる無色の柱状結晶。水・エタノールに溶ける。酸化され…
錯体【さくたい】
- 百科事典マイペディア
- 金属を主とする原子を中心に,いくつかの非金属原子あるいは原子団が配位してできた化学種の総称。錯体化学は無機化学の最も基礎的なものの一つとな…
テトラジン tetrazine
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学式 C2H2N4 。ベンゼン環の炭素原子4個を,窒素原子に置換した形の化合物。1,2,4,5-テトラジンがよく知られている。暗赤色柱状晶。融点 99℃。…
スルホン‐か(‥クヮ)【スルホン化】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( スルホンは[英語] sulfone ) 有機化合物の分子中にスルホン酸基(スルホ基)を導入し、スルホン酸を生成する化学反応。染料や中性洗剤…
スルホン‐さん【スルホン酸】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 炭化水素の水素原子がスルホン酸基で置換されて生じた有機化合物の総称。一般に水によく溶け、硫酸に近い強酸性を示す。芳香族のものは染…
銅タンパク質 ドウタンパクシツ copper protein
- 化学辞典 第2版
- 銅イオンを含むタンパク質で,金属タンパク質の一種.酸素分子と結合して酸素運搬作用を有するヘモシアニンと,酸素を活性化して有機化合物の酸化反…
タール タール tar
- 化学辞典 第2版
- 有機物の熱分解により生成する茶褐色あるいは黒色の粘りのある液状物質.芳香族炭化水素が主成分で,硫黄,窒素,酸素を含む複素環式化合物が共存す…
次亜臭素酸 じあしゅうそさん hypobromous acid
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学式 HBrO 。不安定な化合物で,水溶液としてだけ存在し,純粋に得ることはできない。溶液は黄色で,特有の臭気をもつ。分解すると臭素酸,酸素お…
シアン化物 しあんかぶつ cyanide
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 一般式MICNで示される化合物で、シアン化水素HCNの塩をいう。また、ニトリルやシアノ錯塩もシアン化物とよばれることがある。[編集部][参照項目] |…