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イオン反応 イオンはんのう ionic reaction

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イオン反応
イオンはんのう
ionic reaction

イオンが関与する化学反応。電解質水溶液の中で起る反応はほとんどイオン反応であるが,このほか非水溶媒,溶融塩中での反応,電極表面における反応,放射線反応,触媒上での反応などでも電子の移動,授受を伴うイオン反応が起ることが多い。

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百科事典マイペディアの解説

イオン反応【イオンはんのう】

イオンのあずかる反応の総称。ラジカル反応,分子反応に対していう。電解質水溶液における陽イオン陰イオンの反応(酸塩基反応,塩の生成反応など)はその代表例。有機化合物の反応には中間にイオンの生成する場合が多く,芳香族化合物のニトロ化スルホン化ハロゲン化などは,イオン反応として進行する。
→関連項目有機電子論

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世界大百科事典 第2版の解説

イオンはんのう【イオン反応 ionic reaction】

(1)イオンの関与する反応の総称。気相,液相,固相すべてでみられるが,最もふつうにみられるのは電解質水溶液の場合であって,ここではそのほとんどがイオン反応である。そのほか,電極でのイオンの放電を含む電極反応,融解塩での反応,酸塩基触媒反応放射線照射によって生ずるイオンが関係する反応,高温でのイオン移動による固相反応などもイオン反応である。たとえば電解質水溶液中での反応には,塩の複分解(式(1)),巨大分子の生成(式(2)),金属と酸の反応(式(3)),錯イオン生成反応(式(4))などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イオン反応
いおんはんのう
ionic reaction

イオン間あるいはイオンが関与する化学反応のことをさすが、主として電解質溶液内の反応をいう。
 水溶液での反応の多くはイオン反応で、沈殿生成反応、錯生成反応、酸塩基反応、酸化還元反応などがある。イオン反応を表す化学反応式をイオン反応式とよび、たとえば硝酸銀水溶液に塩化ナトリウム水溶液を加えて塩化銀を沈殿させる反応を、
  Ag++Cl-→AgCl↓
のように、反応に関与するイオンだけで書くことが多い。錯生成反応の例として、
  Ni2++4CN-→[Ni(CN)4]2-
酸化還元反応の例として、
  MnO4-+5Fe2++8H+
   →Mn2++5Fe3++4H2O
などがある。
 放射線による気体分子のイオン化や電極表面での酸化還元もイオン反応である。[岩本振武]

カチオノイド反応とアニオノイド反応

有機化合物の反応において、イオン以外の物質でも反応過程でイオン性物質として作用する機構が考えられるときにはイオン反応とよぶ。たとえば無水塩化アルミニウムの存在下でベンゼンにハロゲン化アルキルを作用させてアルキルベンゼンを得るフリーデル‐クラフツ反応では、見かけ上、
  C6H6+RCl→C6H5R+HCl
アルキル基が陽イオンとして作用している。このような反応をカチオノイド反応、あるいは求電子反応、親電子反応という。逆に、アセトアルデヒドにアンモニアが付加する反応では、
  CH3CHO+NH3→CH3CH(OH)NH2
アルデヒド基の炭素原子に陰イオン性のアミノ基が付加しており、このような反応をアニオノイド反応、あるいは求核反応、親核反応という。[岩本振武]

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世界大百科事典内のイオン反応の言及

【化学反応】より

…たとえば反応, HCl+KOH―→KCl+H2Oでは,次の一連の変化, HCl―→H+Cl,KOH―→K+OH, H+OH―→H2Oが起こっており,HClは酸,KOHが塩基で,この型の反応を中和反応という。 無機化合物ではイオンの関与する反応が多いが,有機化合物ではイオン反応もラジカル反応も起こる。これは反応に関与する化学結合の開裂のしかたによるもので,化学結合をつくる電子対が一方によって開裂する場合(ホモリシス)はイオン反応となり,電子対が一つずつの電子に分かれ開裂する場合(ヘテロリシス)はラジカル反応となる。…

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