ジャーヒズ al-Jāḥiẓ 生没年:776ころ-868・869
- 改訂新版 世界大百科事典
- アラブの文学者,思想家。古典散文学の確立者で,バスラの人。キナーナ族のマウラー(マワーリー)の家系に生まれたが,祖先はアビシニア出身の奴隷…
アブー・タンマーム あぶーたんまーむ Abū Tammām (788ころ―846ころ)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アラブの詩人。シリアのダマスカス近郊に生まれる。エジプト、アルメニア、アゼルバイジャン、イランの地を転々とした。アッバース朝第7代カリフ、マ…
ジュワイニー Juwaynī
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ?~1283イル・ハン国のフレグ,アバガ,アフマドの3代に仕えた財務官僚,歴史家。イラン北東部のジュワイン地方の名家出身。フレグのイスマーイール…
マルワーン朝 マルワーンちょう Marwān
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- トルコ東部,ディヤルバクル地方にあったクルド系のイスラム王朝 (983頃~1085) 。西アジアで強勢であったブワイフ朝のアズド・ウッダウラの死後,デ…
イブン・ハンバル Ibn Ḥanbal 生没年:780-855
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラムの法学者。スンナ派四法学派の一つハンバル派の祖。神学者,ハディース学者としても有名。アッバース朝創成時の軍隊の主力であったホラーサ…
アブー・ユースフ Abū Yūsuf 生没年:731-798
- 改訂新版 世界大百科事典
- アラブのイスラム法学者。クーファの人でアブー・ハニーファとマーリク・ブン・アナスに法学を学び,ハナフィー派の事実上の創始者。バグダードのカ…
カピチュレーション capitulation
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 中東諸国がヨーロッパ諸国に認めた治外法権。領事裁判権,租税免除,公立施設を含む居留区の占有などをおもな内容とする起源は9世紀にアッバース朝…
イラク史 イラクし
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 前 7000年頃,チグリス・ユーフラテス川の流域,メソポタミアの丘陵地帯に世界最古の文明が発祥し,前 3000年代にはシュメール人,アッカド人が灌漑…
アター `aṭā'
- 改訂新版 世界大百科事典
- 〈贈り物〉を意味するアラビア語であるが,イスラム史の用語としては,ムハンマドの未亡人・親族・功労者の年金,軍人・官僚の俸給を意味する。640年…
イブン・クタイバ Ibn Qutayba 生没年:828-889
- 改訂新版 世界大百科事典
- イラン系の歴史家,文学者。クーファ生れ。イラン西部のディーナーワルで20年ほど裁判官を務めたのちバグダードに移り,晩年まで教職にあって二十数…
セリム(1世) せりむ Selim Ⅰ (1470―1520)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- オスマン帝国第9代のスルタン(在位1512~20)。第8代のバヤジト2世の息子で、王子の時代はトラブゾン州の軍政官。2人の兄王子と王座を争い、イェニ…
マワーリー mawālī
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 非アラブ人のイスラーム改宗者征服地の非アラブ人住民の改宗は進んでいたが,マワーリーという言葉が注目されたのは,改宗者が増加して問題化したウ…
A・ba・si・das, [a.ƀa.sí.đas]
- 小学館 西和中辞典 第2版
- [固名] 〘複数形〙 〖史〗 アッバース王朝(750-1258):バグダッドに首都を置いたイスラムの王朝.
ヤークーブ・イブヌル・ライス Yā`qūb ibn al-Laith
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]879. フージスターンイラン,サッファール朝の創始者 (在位 867~879) 。シースターン出身の銅細工師 (サッファール) であったが,ブストの…
アブドゥル・ラフマーン3世 アブドゥル・ラフマーンさんせい `Abd al-Rahmān III, al-Nāsir
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]891.1. コルドバ[没]961.10.15. コルドバ後ウマイヤ朝第8代の君主 (在位 912~961) 。人種的,党派的な争いで分裂ぎみであった国内をまとめ,コ…
バスラ
- 百科事典マイペディア
- イラク南東部の都市。シャット・アルアラブ川右岸にある河港都市。イラクのデーツの集散地で,多数の運河の周辺でデーツ園が経営されている。国際空…
ラッカ Ar-Raqqah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- シリア北東部,ラッカ県の県都。アレッポの東方約 180km,ユーフラテス川左岸に位置する。ギリシア・ローマ時代の古代都市の上にあり,商業都市とし…
アブー・タンマーム Abū Tammām, Ḥabīb ibn Aws
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]804頃.シリア,ジャーシム/マンビジュ[没]845頃.モスルアラブの詩人。エジプトその他の地を遊歴し,のちアッバース朝第8代カリフ,ムータシムに…
アブー・ウバイダ Abū `Ubayda 生没年:728-825
- 改訂新版 世界大百科事典
- アラブの文学家,言語・文献学者。イラン系ユダヤ人の血を引き,バスラに生まれた。のちバグダードに出て,アッバース朝カリフ,ハールーン・アッラ…
ミニヤー al-Minyā
- 改訂新版 世界大百科事典
- エジプト中部の都市で,同名県の県都。人口20万1360(1996)。古代エジプト時代にはペル・メマと呼ばれ,現在の名はアッバース朝カリフ,ハールーン…
ジャラール・アッディーン Jalāl al-Dīn 生没年:?-1231
- 改訂新版 世界大百科事典
- ホラズム・シャー朝の最後の君主。在位1220-31年。アフガニスタン北部のパルワーンParwānの戦でモンゴル軍を破り,チンギス・ハーンに追われるや,単…
アーリーガープー‐きゅうでん【アーリーガープー宮殿】
- デジタル大辞泉
- 《Āli Ghāpū》イラン中部の都市イスファハーンにある建物。1979年に世界遺産(文化遺産)に登録されたイマーム広場の西側に面する。元は背後にあった…
イブン・アルムカッファー Ibn al-Muqaffa` 生没年:720-756
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝カリフ,マンスールの書記(カーティブ)。サンスクリットの動物寓話《パンチャタントラ》の中世ペルシア語訳を《カリーラとディムナ》…
ムンタシル Muntaṣir
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]837頃[没]862. サーマッラーアッバース朝第 11代のカリフ (在位 861~862) 。第 10代カリフ,ムタワッキルとギリシア人の奴隷女との間に生れた。…
イスラーム法学(イスラームほうがく) al-fiqh
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- シャリーアの「理解」を意味する学問。法源から法規範を導く方法を扱う法理論と,実定法の分野とに分かれ,アラビア語では前者をウスール(根)の学,…
アバシ・ホテル
- デジタル大辞泉プラス
- 《Abbasi Hotel》イラン、イスファーハンにある高級ホテル。17世紀建造のキャラバン・サライ(隊商宿)を、1957年に修復・改装し、ホテルとしたもの…
ラスール朝 ラスールちょう Rasūl
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イエメンにあったイスラム王朝 (1230~1453) 。ラスールとは使者の意味で,アッバース朝カリフの使者としてイエメン地方に派遣されてきたトルコ系の…
サック sakk
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アッバース朝を中心にイスラム帝国で使用された支払い小切手。英語で小切手を意味するチェックの原語。商業経済の発達に伴って遠隔地との商業取引の…
アガーニー あがーにー Kītāb 'l-Agānī
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 10世紀中ごろに編まれたアラブ詩歌集の大作。編者はアブル・ファラジ・アル・イスファハーニーで、正しくは『キターブル・アガーニー』といい、『詩…
フナイン・ブン・イスハーク Ḥunayn b.Isḥāq 生没年:808-873
- 改訂新版 世界大百科事典
- ネストリウス派の医者,翻訳者。ラテン名ヨハンニティウスJohannitius。ユーフラテス河畔のヒーラに薬剤師の息子として生まれ,バグダードでイブン・…
アルプ・アルスラーン Alp Arslān 生没年:1029-72
- 改訂新版 世界大百科事典
- セルジューク朝第2代スルタン。在位1063-72年。トゥグリル・ベクの甥にあたる。西方へ版図を拡大し,特に1071年,東アナトリアのマラーズギルドの戦…
ファーティマ朝(ファーティマちょう) Fāṭima
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 909~1171北アフリカに興ったイスラーム王朝。シーア派の一分派イスマーイール派の宣教工作の発展で,初代オバイドゥッラー(在位909~934)はカリフの…
サーマッラーの大モスク サーマッラーのだいモスク Great Mosque of Sāmarrā
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 846~852年にアッバース朝カリフ,ムタワッキルによりイラクのサーマッラーに建設された大モスク。中庭を囲んでキブラ側に礼拝室,残り三方に回廊が…
シャーリー兄弟 シャーリーきょうだい Sherley brothers
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- (兄) アンソニー Sir Anthony 1565~1635? (弟) ロバート Sir Robert 1581?~1628 17世紀初めにサファビー朝イランに仕えたイギリス人…
アグラブ朝 (アグラブちょう) Aghlab
- 改訂新版 世界大百科事典
- 北アフリカ,イフリーキーヤのアラブが土着のベルベル人を支配して建てたスンナ派の王朝。800-909年。首都はカイラワーン。ホラーサーン出身の軍人ア…
ウマイヤ朝(ウマイヤちょう) Umayya
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 661~750アラブの建設したイスラーム王朝。首都はダマスクス。建設者ムアーウィヤ以下,全カリフがクライシュ族のウマイヤ家に属していたところから…
バンダル・アッバース
- 百科事典マイペディア
- イラン南部,ホルムズ海峡に臨む港湾都市。じゅうたん,綿花,果実を産する。魚類缶詰工場がある。1964年港湾改修。テヘランまでは1529kmの道路が通…
バンダル・アッバース ばんだるあっばーす Bandar ‘Abbās
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イラン南部の港湾都市。ホルモズガーン州の州都。ケルマーンの南340キロメートル、ホルムズ海峡に臨む。旧称ガムルー、イギリス人はゴムブルーンと称…
カイサーン派 カイサーンは Kaysānīyah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イスラム・シーア派の一分派の名称。この派の指導者ムフタールはアリーの子ムハンマド・イブヌル・ハナフィーヤをイマームに戴いて,685年クーファで…
あっばーすちょうかくめい【アッバース朝革命】
- 改訂新版 世界大百科事典
ハーシム家 ハーシムけ Hāshim
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ムハンマドの曾祖父ハーシムの子孫の総称。ハーシムはメッカの隊商貿易の開拓者,その子アブドゥル・ムッタリブ (ムハンマドの祖父) はアビシニア (…
ホルムズ Hurmuz
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ペルシア湾の入口に位置する小島とその港町14〜16世紀,東方諸国との貿易港として栄えた。16世紀にポルトガルに占領されたが,17世紀にはイギリス艦…
イスラム絵画 イスラムかいが Islamic painting
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イスラム教の偶像崇拝禁止による表現の制約のなかで,各地の固有の絵画伝統を吸収し発展させたイスラム世界独自の雰囲気をもつ一連の絵画。特にペル…
アブー・アルアターヒヤ Abū al-`Atāhiya 生没年:748から750-825から828
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝期の詩人。アナザ族に属し,メディナ近郊に生まれ,クーファで育つ。壺職人をしていたが,詩才を認められ,バグダードの宮廷詩人となる…
ラウワード朝 ラウワードちょう Rawwādids; Rawwādīya(Āl-i Rawwād)
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラン,アゼルバイジャンを支配したクルド系王朝 (955~1070/1) 。アッバース朝下にラウワード Rawwād b. Muthannāがタブリーズを領有したのが始り…
イマーム・レザー廟 (イマームレザーびょう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラムの十二イマーム派第8代イマーム,イマーム・レザーを祀った廟で,イランのマシュハドにある。818年アッバース朝カリフ,マームーンに毒殺さ…
ディーワーン dīwān
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラム国家の行政機関で,庁,局などを意味するアラビア語。アラブの伝承では,語源的には悪魔の意味のdēvに由来するとされるが,中世ペルシア語の…
シーア派 シーアは Shī`ah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イスラム二大宗派の一つで,多数派スンニー派に対立する。元来はムハンマドのいとこで女婿でもあった第4代正統カリフのアリーを支持する政治・宗教的…
バスラ Basra
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アラビア語では Al-Basrah。イラク南東部,同名県の県都で,同国南部では最大の都市。ペルシア湾河口から約 110km,内陸のシャットルアラブ川右岸に…
ワーキディー al - Wāqidī 生没年:747・748-822・823
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラムの預言者ムハンマドの戦記を著した歴史家。メディナで生まれ,そこで学んだ。のちにバグダードに出て,アッバース朝カリフ,マフディーやハ…