いのち【命】 を 取((と))る
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 生命を奪う。殺す。[初出の実例]「つみある時、いのちをもとらるる物なればなん」(出典:延宝版宇津保(970‐999頃)忠こそ)② 人の心を奪う。夢中に…
ひかり【光】 を 失((うしな))う
- 精選版 日本国語大辞典
- 光が弱くなる。輝きが消える。生気や活力などがなくなる。また、威勢がおとろえる。威光をなくす。[初出の実例]「全体の生力に衰弱する所あれば其眼…
ひざ【膝】 を 屈((くっ))する
- 精選版 日本国語大辞典
- =ひざ(膝)を屈(かが)める[初出の実例]「諸(もろもろ)の鬼共膝(ヒザ)を屈(クッ)し肱(ひぢ)をのべて、ゑいや声を出し」(出典:太平記(14C後)二…
ひたい【額】 を 集((あつ))める
- 精選版 日本国語大辞典
- 互いに近寄って額を付け合うようにして相談をする。集まって相談する。額をつどう。[初出の実例]「爰はいかがしてよからんかと各(をのをの)額(ヒタヒ…
な【名】 を 折((お))る
- 精選版 日本国語大辞典
- 名を傷つける。不名誉なことをする。名折れになるような行為をする。[初出の実例]「もみぢ葉の名も折りつべし今日よりは秋果てぬとは我れに聞かすな…
な【名】 を 保((たも))つ
- 精選版 日本国語大辞典
- 名誉を守り続ける。名声を保持する。[初出の実例]「うれしくぞ名をたもつだに仇ならぬみのりの花に実を結びける〈快修〉」(出典:千載和歌集(1187)…
な【名】 を 残((のこ))す
- 精選版 日本国語大辞典
- 名を後々まで言いはやされる。名声を後世にとどめる。[初出の実例]「ありがたき才(ざえ)のほどをひろめ、なをのこしける古き心をいふに」(出典:源氏…
なぞ【謎】 を 解((と))く
- 精選版 日本国語大辞典
- ① なぞなぞの意を解いて答える。問いかけられたなぞなぞの意をいいあてる。〔日葡辞書(1603‐04)〕② 遠まわしのいいかけを聞いて、その意味を解いて…
はる【春】 を 鬻((ひさ))ぐ
- 精選版 日本国語大辞典
- =はる(春)を売る[初出の実例]「歌妓にして而して春を鬻ぐ者と其の趣を同じふす」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二)
ひ【火】 を 打((う))つ
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 火打ち石で火をつける。[初出の実例]「其の火打以ちて打出火(ひをうちいで)て、向火を著けて焼き退けて」(出典:古事記(712)中)② やつぎ早なさま…
ね【根】 を 生((は))やす
- 精選版 日本国語大辞典
- その場所にしっかり腰を落ちつける。[初出の実例]「坐り込めば、早くて二三時間は根を生やすし」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉伸び行く)
は【刃】 を 拾((ひろ))う
- 精選版 日本国語大辞典
- 内曇(うちぐもり)という砥石(といし)を薄くして和紙に張りつけたものを親指の腹にあてて、刃文に従って刃を擦り白くする。
にれ【&JISFCED;】 を 噛((か))む
- 精選版 日本国語大辞典
- ① =にれかむ(齝)[初出の実例]「官人章兼が牛はなれて〈略〉にれうちかみて臥したりけり」(出典:徒然草(1331頃)二〇六)② 怒って歯がみをする。[…
ふかく【不覚】 を 取((と))る
- 精選版 日本国語大辞典
- 油断して失敗する。思わぬ恥をかく。[初出の実例]「さすが俣野は相撲の大番勤めに、都へ上り〈略〉一度ふかくをとらぬ者なり」(出典:曾我物語(南北…
り【利】 を 失((うしな))う
- 精選版 日本国語大辞典
- ① いくさなどで、不利になる。劣勢になる。勝利を失う。敗れる。[初出の実例]「名を損ひ利を失ふは邪悪より甚しきは無し」(出典:将門記(940頃か))…
るい【塁】 を 摩((ま))する
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 敵の塁にま近く迫る。〔春秋左伝‐宣公一二年〕② ほとんどそれと同等の地位・技量に達しようとする。匹敵する。[初出の実例]「大道に出る豆蔵の塁を…
ほし【星】 を 戴((いただ))く
- 精選版 日本国語大辞典
- 夜明け前の、まだ星のある時刻から出て勤める。朝の暗いうちから夜の遅くまで勤め励む。星をかずく。[初出の実例]「掃二除一室一雖レ知レ足、未レ免…
まく【幕】 を 開((あ))ける
- 精選版 日本国語大辞典
- 幕をあけて、芝居などの演技を始める。転じて、物事を始める。[初出の実例]「自由国家観時代の幕をおろし、社会国家観時代の幕をあけたのが」(出典:…
やま【山】 を 張((は))る
- 精選版 日本国語大辞典
- =やま(山)を掛ける[初出の実例]「おなじ山をはるのならば、一かばちで大きな山をはって見んとおかしなひよって」(出典:咄本・諺臍の宿替(19C…
まゆ【眉】 を 落((お))とす
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 結婚して女が眉毛をそり落とす。転じて、結婚して妻となる。[初出の実例]「小よしが眉を落とさなければならないと聞いたときは」(出典:末枯(1917…
まゆ【眉】 を 描((か))く
- 精選版 日本国語大辞典
- 眉墨を塗って眉の形を整える。[初出の実例]「青柳のまゆかくきしのひたいかな こぼりうちとけよするたしなみ」(出典:俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)…
み【身】 を 躱((かわ))す
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 身をひるがえして人や物を避ける。[初出の実例]「ゆん手になぐりめ手に受、もぢってかくれば身をかはし」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)千里が…
み【身】 を 尽((つ))くす
- 精選版 日本国語大辞典
- 心身の限りを尽くす。まごころを尽くす。一身をささげる。生命をかける。和歌では、多く「澪標(みおつくし)」にかけて用いる。[初出の実例]「わびぬ…
み【身】 を 挺((てい))する
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 「挺身」の訓読み ) 身を投げ出し、人に先んじて事にあたる。率先する。[初出の実例]「米人の身を挺し険を踏み商業に従事する、尚ほ仏人の軍陣に於…
み【身】 を 果((は))たす
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 自分の身を死に追いやる。死んでしまう。[初出の実例]「さてそのみを、はたすとは、いまこそ、おもひはしられたれ」(出典:説経節・をくり(御物絵…
み【身】 を 翻((ひるがえ))す
- 精選版 日本国語大辞典
- からだの向きを素早く変える。[初出の実例]「金毛の獅子は身を翻へすことを解す」(出典:塩山和泥合水集(1386))「身を翻(ヒルガ)へして退く機(はず…
よう【用】 を 足((た))す
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 用事をすませる。用を弁ずる。用を達する。[初出の実例]「孔方(おあし)さへ出せば一切用(ヨウ)を足(タ)す所ゆゑ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐1…
かかと【踵】 を 狙((ねら))う
- 精選版 日本国語大辞典
- 相手の弱みにつけこむ。足元を見る。[初出の実例]「おきゃアがれ。そりゃアかかとをねらふのだ」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859…
かく【角】 を 入((い))れる
- 精選版 日本国語大辞典
- ⇒かく(鉸具)を入れる
かしら【頭】 を 集((あつ))める
- 精選版 日本国語大辞典
- 多人数寄り合う。かしらをつどう。鳩首(きゅうしゅ)。
しんたん【心胆】 を 練((ね))る
- 精選版 日本国語大辞典
- 苦心をする。いろいろと工夫を重ねる。[初出の実例]「難行苦行のうちに、我が心胆(シンタン)を練(ネ)り、大悟発明せんと思ふてする事で」(出典:文明…
せき【席】 を 改((あらた))める
- 精選版 日本国語大辞典
- すわる場所を変える。座敷・会場を変える。[初出の実例]「然らば左様と上座に通り、各(おのおの)席(セキ)を改(アラタム)れば」(出典:浄瑠璃・夏祭浪…
せき【席】 を 打((う))つ
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 興奮して、あるいは相手をおどすために、座席や卓を強くたたく。席をたたく。[初出の実例]「舟で行か馬で行かサア。有ならば連れて行けと、つめか…
せつ【節】 を 折((お))る
- 精選版 日本国語大辞典
- 節操をまげて人に従う。節操を守り通そうとする心がくじける。節を屈する。[初出の実例]「近日、節を折て儒生某に従ひ、七書の講義を受く」(出典:江…
あと【後】 を 詰((つ))む
- 精選版 日本国語大辞典
- ① あとの事の約束を固める。後詰めとしてあと始末をする。[初出の実例]「裏壁かやしてあとをつめんと思ひ」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)五…
あと【跡】 を 継((つ))ぐ
- 精選版 日本国語大辞典
- 前任者の役職や事業、遺産、流儀などを受け継ぐ。[初出の実例]「保元の合戦に叔父鎮西八郎名を流し給ひし事なれば、そのあとをつかん事よしなし」(出…
あと【跡】 を 付((つ))ける
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 去ったあとに足跡などの痕跡を残す。あとを残す。〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕[初出の実例]「庭の雪にわが跡付けて出でつるをとはれにけりと人…
あけ【明】 を 追((お))う
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 烏などが明け方の空を飛んで行く。[初出の実例]「今夜が嬶(かか)アといひ初め、とんだ明けを、追ふ奴サ」(出典:歌舞伎・与話情浮名横櫛(切られ与…
き【気】 を 煎((い))る
- 精選版 日本国語大辞典
- 気持をいらいらさせる。気をもむ。肝を煎る。[初出の実例]「年年気(キ)を煎(イリ)へらし、心虚といふ病のよしにて」(出典:浮世草子・傾城色三味線(…
き【気】 を 移((うつ))す
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 気を他に移す。気持を変える。[初出の実例]「居は気をうつし養は体をうつす」(出典:十善法語(1775)一一)② 心を向ける。[初出の実例]「色つくり…
き【気】 を 兼((か))ねる
- 精選版 日本国語大辞典
- 他人に対して気をつかう。気がねをする。遠慮をする。[初出の実例]「夫の機嫌をはかり、姑の気(キ)を兼(カ)ね、子共おふしたつるなど」(出典:評判記…
き【気】 を 砕((くだ))く
- 精選版 日本国語大辞典
- ① いろいろと心配する。心を砕く。[初出の実例]「弟ゆへに気をくだく粉や孫右衛門は先に立」(出典:浄瑠璃・心中天の網島(1720)下)② やる気をなく…
き【気】 を 使((つか))う
- 精選版 日本国語大辞典
- =き(気)を配る[初出の実例]「あとな車がきをつかうて路のわるいをそこをばをさいでよい路え推すことぞ」(出典:玉塵抄(1563)三六)「気を使って…
き【気】 を 張((は))る
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 心を緊張させる。気持をひきしめる。[初出の実例]「旦那お出といはるるまでの外聞に無用の気をはりける」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)三)②…
おんな【女】 を 知((し))る
- 精選版 日本国語大辞典
- 男が女と初めて肉体関係をもつ。[初出の実例]「とうとう女といふものを知らずに卒業した」(出典:ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉)
かた【肩】 を 越((こ))す
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 肩の上を通る。[初出の実例]「かならず此火に、かたをこされて、三年といきのびし者はなし」(出典:浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)五)② 上の地…
かた【肩】 を 聳((そび))やかす
- 精選版 日本国語大辞典
- =かた(肩)を怒らす〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「四十前後の外国人が一人肩を聳かせて通りかかった」(出典:歯車(1927)〈芥川龍之介…
かた【肩】 を 焼((や))く
- 精選版 日本国語大辞典
- 鹿の肩骨を焼いて占いをする。肩焼きをする。古代の占いの一方法。→肩焼き・肩抜きの占(うら)。[初出の実例]「武蔵野に占(うら)へ可多也伎(カタヤキ)…
かたず【固唾】 を 呑((の))む
- 精選版 日本国語大辞典
- 事の成り行きを見守って緊張している様子にいう。[初出の実例]「光寂房かたつを呑て、云やりたる事なし」(出典:米沢本沙石集(1283)七)
かつ【褐】 を 解((と))く
- 精選版 日本国語大辞典
- 粗服を脱ぎ捨てて官服を着る。野(や)に居た者が官に仕えること。〔楊雄‐解嘲〕