ベーム

デジタル大辞泉 「ベーム」の意味・読み・例文・類語

ベーム(Karl Böhm)

[1894~1981]オーストリア指揮者ドレスデンウィーンの国立歌劇場、ウィーン‐フィルハーモニーなどの指揮者をつとめた。

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精選版 日本国語大辞典 「ベーム」の意味・読み・例文・類語

ベーム

(Karl Böhm カール━) オーストリアの指揮者。ドレスデンやウィーンの国立歌劇場、ウィーン‐フィルハーモニーなどで指揮した。モーツァルトのすぐれた解釈で知られる。(一八九四‐一九八一

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百科事典マイペディア 「ベーム」の意味・わかりやすい解説

ベーム

オーストリアの指揮者。グラーツに生まれ,同地の音楽院を卒業後ウィーンに学ぶ。生地の歌劇場の練習指揮者となり,1917年デビュー。1921年B.ワルターらの招きでミュンヘン国立歌劇場の指揮者となり,以後6年間ワルターの薫陶を受けた。ダルムシュタットハンブルクの歌劇場を経て1934年−1943年ドレスデン国立歌劇場音楽総監督。ここでR.シュトラウス親交を結び,オペラ《無口な女》(1935年),《ダフネ》(1938年)を初演。その後は1943年−1945年と1954年−1956年の2度にわたりウィーン国立歌劇場の音楽総監督を務め,オーストリア楽壇の中心的存在として活動を続けた。モーツァルトからベルクに至るドイツ,オーストリアの管弦楽曲とオペラを主要レパートリーとし,質実で格調の高い名演を数多く残している。1963年にベルリン・ドイツ・オペラと初来日し,以後ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と3度来日。→バックハウス
→関連項目サバリッシュシュワルツコップメトロポリタン歌劇場

ベーム

ドイツのオルガン奏者,作曲家。ゴータ付近ホーエンキルヘンの生れ。ドイツ・バロックのオルガン音楽を代表する一人で,1698年から没するまでリューネブルク聖ヨハネ教会オルガン奏者。フランス鍵盤(けんばん)音楽の技法を取り入れた作品は,J.S.バッハをはじめ18世紀ドイツのオルガン音楽に影響を与えた。オルガン曲,ハープシコード組曲教会音楽を残している。

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改訂新版 世界大百科事典 「ベーム」の意味・わかりやすい解説

ベーム
Karl Böhm
生没年:1894-1981

オーストリアの指揮者。グラーツに生まれ,同地の音楽院卒業。グラーツ歌劇場練習指揮者として指揮活動を始め,1917年デビュー。以後ミュンヘン,ダルムシュタット,ハンブルクの歌劇場を経て,34年から9年間ドレスデン国立歌劇場音楽総監督を務める。43年から2年間と54年から2年間はウィーン国立歌劇場音楽総監督。64年オーストリア音楽総監督の称号を受け,67年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団名誉指揮者の称号を贈られた。64年以来来日4回。ドレスデン時代にR.シュトラウスと親交を結び,彼のオペラ《無口な女》などの初演を指揮。レコードではベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と組んでモーツァルトの交響曲の世界初の全曲録音を行っている。ドイツ正統派の指揮者として定評があった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベーム」の意味・わかりやすい解説

ベーム
Böhm, Karl

[生]1894.8.28. グラーツ
[没]1981.8.14. ザルツブルク
オーストリアの指揮者。最初法律を学んだが,ウィーンでマンディチェフスキーに音楽を学び,1920年グラーツ市立歌劇場の楽長となる。以後ミュンヘン,ダルムシュタット,ドレスデン,ウィーンなどの歌劇場の音楽監督を歴任。歌劇のみでなく管弦楽の指揮にもすぐれ,世界第一級の指揮者の一人。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を率いて数度来日した。

ベーム
Böhm, Georg

[生]1661.9.2. ホーエンキルヒェン
[没]1733.5.18. リューネブルク
ドイツのオルガン奏者,作曲家。 1684~90年イェナ大学で学び,98年からリューネブルクの聖ヨハネ教会のオルガン奏者をつとめた。 J.S.バッハに影響を与えたといわれる。コラール前奏曲や組曲など多くのオルガンとチェンバロのための作品,教会音楽などがある。

ベーム
Böhm, Theobald

[生]1794.4.9. ミュンヘン
[没]1881.11.25. ミュンヘン
ドイツのフルート奏者。バイエルン宮廷楽団のフルート奏者として活躍するかたわら,音響学者シャーフホイトルと協力して 1832年頃ベーム式の多鍵フルートを考案。その結果,音程がとりやすく,運指が容易になった。今日,同様の鍵機構は他の木管楽器にも及んでいる。

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