卍巴(読み)マンジトモエ

デジタル大辞泉 「卍巴」の意味・読み・例文・類語

まんじ‐ともえ〔‐ともヱ〕【××巴】

《「まんじどもえ」とも》卍や巴の模様のように、互いに追い合って入り乱れること。「敵味方が卍巴と切り結ぶ」
[類語]しっちゃかめっちゃかはちゃめちゃ乱雑雑然乱脈紛然紛紛繚乱蕪雑ぶざつ狼藉不統一ごっちゃごちゃまぜごちゃごちゃごしゃごしゃごじゃごじゃごたごためちゃくちゃまぜこぜ支離滅裂かなえの沸くが如し上を下へ蜂の巣をつついたよう押すな押すな押し合いへし合い混乱錯綜錯乱混沌錯雑交錯混線混同混交混迷ごた混ぜどさくさこんがらかる紛れる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「卍巴」の意味・読み・例文・類語

まんじ‐ともえ ‥ともヱ【卍巴】

(「まんじどもえ」とも)
[1] 〘名〙 卍や巴の模様。→(二)。
※落語・端物講釈(1891)〈三代目春風亭柳枝〉「大雪満地(マンヂ)ともへのごとく降りしげる其中に」
[2] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) (一)の模様のように、追いかけあうような形で縦横に入り乱れるさま、また、混戦のさまなどをいう。
※漫談集(1929)見習諸勇列伝の巻〈徳川夢声〉「防止したいと云ふなら、直径五寸もある真鍮の棒でも立てて、彼の全身を卍巴(マンジトモエ)と縛り上げなければならない」

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