ごたごた(読み)ゴタゴタ

デジタル大辞泉 「ごたごた」の意味・読み・例文・類語

ごた‐ごた

[副](スル)
雑然として秩序のないさま。ごちゃごちゃ。「美辞麗句ごたごた(と)並べる」「室内ごたごた(と)して落ち着かない」
混乱争いが起こっているさま。「会社の中が人事問題でごたごた(と)している」
[名・形動]
争い。もめごと。紛争。「隣家との間にごたごたが絶えない」
整理がつかず雑然としていること。また、そのさま。「引き出しの中のごたごたを整理する」
「みんな、―に席へ着いた」〈漱石三四郎
アクセントタゴタ、はゴタゴタ
[類語]1内輪もめ内紛内輪喧嘩諍い言い合い口論いがみあい角突き合いもめ事トラブルいざこざ騒ぎ悶着摩擦どさくさ波乱小競り合い喧嘩問題/(2しっちゃかめっちゃかはちゃめちゃ乱雑雑然乱脈紛然紛紛繚乱蕪雑ぶざつ狼藉卍巴まんじともえ不統一ごっちゃごちゃまぜごちゃごちゃごしゃごしゃごじゃごじゃめちゃくちゃまぜこぜ支離滅裂かなえの沸くが如し上を下へ蜂の巣をつついたよう押すな押すな押し合いへし合い混乱錯綜錯乱混沌錯雑交錯混線混同混交混迷ごた混ぜどさくさこんがらかる紛れる面倒臭い世話煩雑面倒厄介手数てかず手数てすう複雑煩瑣はんさ難しいうるさい煩わしいややこしいやかましいくだくだしいうっとうしいこうるさい気詰まりしち面倒しち面倒臭い難儀煩多しち難しい入り組む込み入る手が込む気が重い気が進まない気乗り薄うんざり億劫おっくう渋る投げ遣り大儀懶惰らんだ横着怠慢怠惰不精懈怠けたい飽き飽き世話が焼ける手が掛かる冗長繁簡もつれる入り乱れる紛糾

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精選版 日本国語大辞典 「ごたごた」の意味・読み・例文・類語

ごた‐ごた

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 物事が秩序なく混雑しているさまを表わす語。ごちゃごちゃ。〔詞葉新雅(1792)〕
      1. [初出の実例]「車夫は雑然(ゴタゴタ)火鉢に聚(たか)って酒を飲むでゐる」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)
    2. 物事が混乱し、もつれているさま、もめごとの起こっているさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「今夜はごたごたして居るから明日お目にかかる積(つもり)で居ましたの」(出典:恋を恋する人(1907)〈国木田独歩〉三)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 無秩序に乱れるさま。
    1. [初出の実例]「しまだほどけて乱髪、こまくら、かうがいごたごたに、櫛のはみだすごとくなり」(出典:浄瑠璃・本朝三国志(1719)四)
  3. [ 3 ] 〘 名詞 〙
    1. もめごと。争い。紛擾(ふんじょう)。紛糾。紛争。
      1. [初出の実例]「遙(は)るばる東京まで往って一家にゴタゴタでも出来ては面白からずと」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中)
    2. 不用の家具や調度品の雑物。がらくた。骨董。〔和訓栞(1777‐1862)〕

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