雑然(読み)ザツゼン

デジタル大辞泉 「雑然」の意味・読み・例文・類語

ざつ‐ぜん【雑然】

[ト・タル][文][形動タリ]いろいろなものが入り乱れて、まとまりのないさま。「雑然とした部屋」「雑然たる観念
[類語]しっちゃかめっちゃかはちゃめちゃ乱雑乱脈紛然紛紛繚乱蕪雑ぶざつ狼藉卍巴まんじともえ不統一ごっちゃごちゃまぜごちゃごちゃごしゃごしゃごじゃごじゃごたごためちゃくちゃまぜこぜ支離滅裂かなえの沸くが如し上を下へ蜂の巣をつついたよう押すな押すな押し合いへし合い混乱錯綜錯乱混沌錯雑交錯混線混同混交混迷ごた混ぜどさくさこんがらかる紛れる面倒臭い世話煩雑面倒厄介手数てかず手数てすう複雑煩瑣はんさ難しいうるさい煩わしいややこしいやかましいくだくだしいうっとうしいこうるさい気詰まりしち面倒しち面倒臭い難儀煩多しち難しい入り組む込み入る手が込む気が重い気が進まない気乗り薄うんざり億劫おっくう渋る投げ遣り大儀懶惰らんだ横着怠慢怠惰不精懈怠けたい飽き飽き世話が焼ける手が掛かる冗長繁簡もつれる入り乱れる紛糾

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精選版 日本国語大辞典 「雑然」の意味・読み・例文・類語

ざつ‐ぜん【雑然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ごたごたとして、きちんとしていないさま。
    1. [初出の実例]「君が机辺何ぞ雑然(ザツゼン)たる」(出典:緑蔭茗話(1890‐91)〈内田魯庵〉)
    2. [その他の文献]〔柳宗元‐零陵郡復乳穴記〕

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普及版 字通 「雑然」の読み・字形・画数・意味

【雑然】ざつぜん

多くのものが入りまじる。宋・文天祥〔正気の歌〕詩 天地、正氣り 雜然として形に賦す 下りては則ち河嶽と爲り 上りては則ち日星と爲る 人に于(おい)ては然と曰ひ 沛乎(はいこ)として冥(さうめい)に塞がる

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