どさくさ(読み)ドサクサ

デジタル大辞泉 「どさくさ」の意味・読み・例文・類語

どさ‐くさ

[名]突然の出来事急用などのため混乱している状態。「どさくさにまぎれて逃げ出す」
[副](スル) ごたごたして落ち着きを失っているさま。「引っ越しでどさくさしている」
[類語]もめ事トラブルごたごた騒ぎ悶着摩擦いざこざ波乱小競り合い喧嘩問題しっちゃかめっちゃかはちゃめちゃ乱雑雑然乱脈紛然紛紛繚乱蕪雑ぶざつ狼藉卍巴まんじともえ不統一ごっちゃごちゃごちゃごしゃごしゃごじゃごじゃごたごためちゃくちゃまぜこぜ支離滅裂かなえの沸くが如し上を下へ蜂の巣をつついたよう押すな押すな押し合いへし合い混乱錯綜錯乱混沌錯雑交錯混線混同混交混迷ごた混ぜごちゃ混ぜこんがらかる紛れる

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精選版 日本国語大辞典 「どさくさ」の意味・読み・例文・類語

どさ‐くさ

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 混雑していて騒々しいさま。取り込んでいる状態。ごたごた。混乱。
    1. [初出の実例]「御祝ひによりき家の子集りてつく也くふなりどさくさの餠」(出典:狂歌・古今夷曲集(1666)一)
    2. 「六十余州を一度に洗った浮世の波のどさくさに」(出典:刑余の叔父(1908)〈石川啄木〉二)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) あれこれとせわしく働いたり、混乱して騒いだりするさまを表わす語。どしゃくしゃ。
    1. [初出の実例]「Dosacusa(ドサクサ) スル」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「ここもどさくさといそがはしく料理しけり」(出典:咄本・初音草噺大鑑(1698)四)

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