どさくさ(読み)ドサクサ

デジタル大辞泉 「どさくさ」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「どさくさ」の意味・読み・例文・類語

どさ‐くさ

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 混雑していて騒々しいさま。取り込んでいる状態。ごたごた。混乱。
    1. [初出の実例]「御祝ひによりき家の子集りてつく也くふなりどさくさの餠」(出典:狂歌・古今夷曲集(1666)一)
    2. 「六十余州を一度に洗った浮世の波のどさくさに」(出典:刑余の叔父(1908)〈石川啄木〉二)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) あれこれとせわしく働いたり、混乱して騒いだりするさまを表わす語。どしゃくしゃ。
    1. [初出の実例]「Dosacusa(ドサクサ) スル」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「ここもどさくさといそがはしく料理しけり」(出典:咄本・初音草噺大鑑(1698)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android