どんぶりこ(読み)ドンブリコ

デジタル大辞泉 「どんぶりこ」の意味・読み・例文・類語

どんぶり‐こ

[副]
水に音を立てて落ちるさま。「どんぐりころころどんぶりこ、お池にはまってさあ大変」
重みのある物などが水に浮いたり沈んだりしながら漂うさま。どんぶらこ。「大きな桃が川上からどんぶりこと流れてきた」
[類語](1ざんぶざぶんどぶんざぶざぶざぶりどぼんじゃぶじゃぶどんぶりぼちゃぼちゃぽちゃぽちゃぼちゃんぽちゃんがばがばごぼごぼざあざあじゃあじゃあどうどう/(2どんぶらこぷかぷか浮き沈み浮遊たゆたうぽっかりぷかりぷかりたゆたう浮かぶ漂う浮く浮揚舞う片片へんぺんひらりひらりひらりひらひらふわふわふわりふわっとふんわりゆらゆら

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精選版 日本国語大辞典 「どんぶりこ」の意味・読み・例文・類語

どんぶり‐こ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
水中に勢いよく落ち込んだり、物を投げ込むさまを表わす語。
随筆・胆大小心録(1808)九八「蔵書の外にも著書あまた有しとともに、〈略〉庵中の古井へどんぶりことして、心すずしく成たり」
② 水に浮き沈みして漂うさまを表わす語。どんぶらこ。
歌舞伎・柳風吹矢の糸条(1864)「大きな桃がどんぶりこ、どんぶりこどんぶりこと流れ来る」
[2] 〘名〙 水に飛びこむこと。
洒落本・弁蒙通人講釈(1780)序「雀どんぶりこをして楼台を吹出し」
[3]
[一] 浄瑠璃楠昔噺(くすのきむかしばなし)」およびその三段目の通称。楠正成が入婿した百姓徳太夫夫妻を、昔噺の桃太郎の爺婆に見たてた場面による命名
[二] 地歌。豊沢新左衛門作詞。富崎春昇作曲。歌詞は浄瑠璃「楠昔噺」(通称「どんぶりこ」)を要約したもので、箏と三弦の合奏曲として作曲。手事が二段ある。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「どんぶりこ」の解説

どんぶりこ
(通称)
どんぶりこ

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
楠昔噺
初演
元文4.7(大坂・中村十蔵座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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