ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キセキレイ」の意味・わかりやすい解説
キセキレイ
Motacilla cinerea; grey wagtail
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スズメ目セキレイ科の鳥。低地から山地の渓流や小川の近くにすみ,水辺や地上を歩きながらおもに水生昆虫を食べている。流水があるところによく見られ,ときには高山の雪渓の近くにもいる。また,湖沼や池や水田などの水辺にもすむ。全長約17cm。体の上面は青灰色,下面は淡い黄色で,翼上面は黒く,飛んだとき細い筋が見える。尾は非常に長く,全長の約半分を占める。この尾を上下に振りながら水辺を歩き,岩から岩へと飛び,餌をさがす。流れの近くの岩のへこみに巣をつくり,1腹4~6個の卵を産み,雌雄交替で11~12日間抱卵し雛をかえす。雛への餌はガガンボ,カゲロウ,トビケラ,トンボ類など水生昆虫の成虫が多く,孵化(ふか)後13日で巣立つ。雛が排泄した糞を親鳥は初めは飲み込むが,雛が大きくなるころは巣から運び出して水の中に捨てるという習性をもつ。人間が改変した環境にも入り込み,建物,石垣,垣根などでも営巣する。
執筆者:長谷川 博
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鳥綱スズメ目セキレイ科の鳥。同科セキレイ属10種中の1種。全長約20センチメートル。背面は暗青灰色、下面は黄色。雄ののどは夏羽では黒色であるが冬羽は白く、雌は雄より一般に淡色。日本では各地の水辺に普通に生息し、北海道、南千島、本州、四国、九州などで繁殖する。営巣期には標高3000メートルの山地にもすむ。琉球(りゅうきゅう)諸島には冬鳥として渡来する。昆虫やクモなどを食べる。長い尾をつねに上下に振り、水辺をせわしく歩き回る。
[坂根 干]
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…【長谷川 博】。。…
…しかし,近年ハクセキレイとツメナガセキレイは新大陸にも分布を広げ,アラスカの一部でも繁殖している。日本では,キセキレイ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ツメナガセキレイ,イワミセキレイの5種が繁殖し,キガシラセキレイがまれに渡来する。 キセキレイM.cinerea(イラスト)は背面青灰色で白い眉斑があり,下面は黄色い。…
※「キセキレイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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