出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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北海道北部、宗谷(そうや)総合振興局管内の浜頓別町(はまとんべつちょう)にある湖沼。頓別沼ともいう。周囲約27キロメートル、面積13.3平方キロメートル。南から延びる半島によって南部の大沼と北部の小沼に分かれ、両部分は狭い水道で結ばれる。水深は大部分が2メートル以内、褐色を帯びた汽水をたたえ、大沼からクッチャロ川、さらに頓別川の河口を経てオホーツク海に通じているが、満潮時には塩水が湖内に逆流する。北オホーツク道立自然公園の一部で、周辺には未開発の湿原が残されている。道内有数の野鳥生息地で、渡り鳥観測ステーションが設けられている。1989年(平成1)日本で3番目にラムサール条約登録湿地となった。クッチャロは「のどもと」を意味するアイヌ語に由来し、湖沼の水の出口をさす。
[岡本次郎]
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…海岸部ではサケ・マス,ケガニ,ホタテガイなど,オホーツクの豊富な水産資源を利用する漁業が営まれ,内陸部では大規模な土地改良による酪農が盛ん。ハクチョウの飛来で知られるクッチャロ湖,6~7月にはハマナス,ヒオウギアヤメなどが美しいベニヤ原生花園,神威(かむい)岬などの景勝地があり,北オホーツク道立自然公園に含まれる。またクッチャロ湖畔には先住民族の竪穴住居跡群と縄文時代の日ノ出貝塚がある。…
※「クッチャロ湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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