じゃんがら(読み)ジャンガラ

デジタル大辞泉 「じゃんがら」の意味・読み・例文・類語

じゃんがら

長崎県平戸島で行われる民俗芸能。笛・かね太鼓囃子はやしによる、盆の豊年踊り

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精選版 日本国語大辞典 「じゃんがら」の意味・読み・例文・類語

じゃんがら

  1. 〘 名詞 〙 長崎県平戸島の民俗舞踊一つ。笛・鉦・太鼓による輪踊りで、盆の豊年踊りとされる。

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改訂新版 世界大百科事典 「じゃんがら」の意味・わかりやすい解説

じゃんがら

民俗芸能で念仏踊踊念仏)の一種。福島県いわき地方で行われる盆の供養念仏踊と,長崎県平戸地方の盆の祖霊供養と五穀豊穣(ほうじよう)祈願を兼ねて踊るものとがある。じゃんがらとは(かね)の音から出た名称と思われるが,〈治安和楽〉〈自安我楽〉の当て字もある。いわき地方では元禄(1688-1704)ごろ同地出身で芝増上寺の大僧正となった祐天上人が唱導したと伝える。腰鼓の2~3人を中央に,鉦切り10人ほどがそのまわりに円陣をつくって激しく踊るもので,若衆念仏とか立ち念仏の称もある。平戸のじゃんがらは鉦が少ない太鼓踊である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「じゃんがら」の意味・わかりやすい解説

ジャンガラ
じゃんがら

長崎県平戸(ひらど)市に伝わる念仏踊り。月遅れ盆の8月18日に、平戸島の平戸、中野、中津良(なかつら)など各地の神社、寺、学校の庭などで踊られる。平戸藩主松浦(まつら)家の厚遇もあって、古くから祖霊慰撫(いぶ)と五穀豊穣(ほうじょう)の祈願を込めて踊られてきた。この呼称は鉦(かね)と太鼓の音を模したものという。踊りは、まず笛・鉦・太鼓の道囃子(ばやし)で練行し、踊り場を一周したのち、中踊り、側(がわ)踊り、棒踊りなどが展開される。数流の幟(のぼり)を立て、踊り子着流し菅笠(すげがさ)をかぶり、笠の上には五色の幣(ぬさ)や造花を立て、笠の縁には木綿の幕をかけて顔を隠す。胸につけた太鼓を両手の桴(ばち)で打ちつつ踊るが、ほかに笛と鉦の役がはやす。

 福島県いわき市でも、じゃんがら念仏を月遅れ盆の8月14~16日に行っているが、こちらは主として新盆の家を巡って踊る。2~3名の太鼓打ちを中にして、鉦を手にした踊り手十数名が円陣をつくって踊る。

[萩原秀三郎]


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百科事典マイペディア 「じゃんがら」の意味・わかりやすい解説

じゃんがら

鉦(かね)や太鼓の音にちなむ民俗舞踊の名称。8月18日の長崎県平戸市の〈じゃんがら〉は,幟(のぼり),笛,鉦,太鼓の順に市内を練り歩き,各所の踊り場で豊年祈願の踊りを踊る。8月14〜16日のいわき市平地方の〈じゃんがら念仏〉は,江戸初期祐天上人がひろめたという念仏踊で,若者たちが新盆の家を回り鉦,太鼓に合わせて踊る。

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デジタル大辞泉プラス 「じゃんがら」の解説

じゃんがら

福島県いわき市、みよしが製造・販売する銘菓。水を使わずに焼き上げた皮で小倉餡をはさんだもの。郷土芸能「じゃんがら念仏踊り」に由来し、太鼓をかたどっている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「じゃんがら」の意味・わかりやすい解説

ジャンガラ

「クディリ朝」のページをご覧ください。

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