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ちょぼくれ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ちょぼくれ

江戸時代に盛んであった門付芸 (かどづけげい) の一種。「ちょんがれ」と称して宝永年間 (1704~11) 頃大坂で行われ,のち江戸では「ちょぼくれ」の名で流行した。錫杖 (しゃくじょう) ,鈴などを持って,早口唄や神おろしの文句を唱えて門口に立った。祭文 (さいもん) の読み口が早まったものという説もある。小さな木魚を用いる経文もじりのちょぼくれは,「阿呆陀羅経 (あほだらきょう) 」といわれる。邦楽に入って舞踊化されたものも多い。

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デジタル大辞泉の解説

ちょぼくれ

江戸時代の大道芸・門付け芸で、願人(がんにん)坊主などが錫杖(しゃくじょう)・鈴などを振りながら、祭文(さいもん)風の歌をうたって米銭をこうたもの。江戸でいい、大坂では「ちょんがれ」といった。ちょぼくれちょんがれ

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょぼくれ

江戸後期に盛んになった大道芸の一つ。また,そのなかでうたわれた俗謡のはやしことばをもいう。橋のたもとや,江戸の両国,上野などの広小路の大道で,手ぬぐいを〈吉原冠り〉にして小さい木魚をたたき,舞をまいながら早口でうたう大道芸である。また願人(がんにん)坊主らが錫杖(しやくじよう)や金錠などを振りながら拍子をとり,あるいは鈴などを持って,早口唄や神降し歌を唱えて,路傍や家々の門口に立って銭を請うたりした。

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大辞林 第三版の解説

ちょぼくれ

江戸時代の門付芸の一。小さな木魚をたたいて、世間の出来事などを節おもしろくうたうもの。また、その芸人。上方かみがたのちょんがれから出たもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ちょぼくれ
ちょぼくれ

祭文(さいもん)の一種で江戸時代後期に流行した大衆芸能。「ちょんがれ」ともいう。詞章の前後に「ちょんがれちょんがれ」「ちょぼくれちょぼくれ」の囃子詞(はやしことば)がついたため「ちょんがれ節」「ちょぼくれ節」といった。語源不詳。早口でしゃべるところに特徴があった。享保(きょうほう)(1716~36)のころに江戸で始まり、1821年(文政4)に大坂でも流行したことが『摂陽奇観(せつようきかん)』にみえる。願人(がんにん)坊主が錫杖(しゃくじょう)を打ち振りながら歌うように語って歩いた。梅亭金鵞(ばいていきんが)の『七偏人(しちへんじん)』に「ちょぼくれちょんがれちゃらまか流」とある。[関山和夫]

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世界大百科事典内のちょぼくれの言及

【願人坊主】より

…頼まれた者に代わって神仏への代参や代垢離(だいごり)をする坊主の姿をした門付芸人。近世,おもに江戸で活躍し,藤沢派(または羽黒派)と鞍馬派に分かれ集団的に居住,寺社奉行の支配を受けた。1842年(天保13)の町奉行所への書上には〈願人と唱候者,橋本町,芝新網町,下谷山崎町,四谷天竜寺門前に住居いたし,判じ物の札を配り,又は群れを成,歌を唄ひ,町々を踊歩行き,或は裸にて町屋見世先に立,銭を乞〉とあり,乞食坊主の一種でもあった。…

【浪花節】より

…関西では,明治40年代まで〈うかれ節〉と称した。起源の時期はあきらかでないが,《嬉遊笑覧(きゆうしようらん)》にも,〈ちょぼくれと云ふもの,已前(いぜん)の曲節とはかはりて,文句を歌ふことは少なく詞のみ多し。芝居咄をするが如し。…

※「ちょぼくれ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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