トラン(その他表記)Henri-Louis Tolain

デジタル大辞泉 「トラン」の意味・読み・例文・類語

トラン(Trang)

タイ南部、マレー半島西岸の都市。トラン県の県都マラッカ海峡に面し、かつて交易の拠点として栄えた。県内ではゴムの栽培や漁業が盛んなほか、すずを産する。沖合には海岸保養地として人気があるムック島ンガイ島リボン島などの島々が浮かぶ。

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改訂新版 世界大百科事典 「トラン」の意味・わかりやすい解説

トラン
Henri-Louis Tolain
生没年:1828-97

フランスの労働運動指導者。青銅彫刻工でプルードン主義者として1860年代初頭から活躍を始める。62年のロンドン万国博覧会にフランス労働者代表団の中心として参加し,63年には立法院選挙に労働者候補として立ち,翌年〈60人宣言〉を起草した。64年ロンドンで開催された第一インターナショナル創設集会に出席し,翌年パリ支部を結成した。68年にE.バルランらの集産主義者主導権を奪われ,ブリュッセル大会においても少数派となった。71年2月国民議会議員に選出された。3月パリ・コミューンが樹立されるやこれに反対立場をとり第一インターナショナルを除名された。76年元老院議員に選出された。
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トラン
tolan(e)


ジフェニルアセチレンともいう。芳香族炭化水素一つ。ジブロモスチルベンの脱臭化水素反応により合成される化合物で,アセチレンの2個の水素原子フェニル基で置換された構造を有する。白色結晶で,融点60~61℃,沸点300℃。水に不溶,冷エチルアルコールに可溶,熱エチルアルコール,エーテル,ベンゼンに易溶。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トラン」の意味・わかりやすい解説

トラン(タイ)
とらん
Trang

タイ南部、トラン県の県都。マレー半島西側に位置し、マラッカ海峡に面する。人口6万4666、同名の県の人口は59万5110(2000)。主要産業はゴムの栽培と錫(すず)採掘であるが、沿岸漁業も盛んである。海岸には大小の島々が散在する。首都バンコクから幹線道路で1020キロメートル、鉄道で845キロメートルの距離にある。歴史的には、マラッカ海峡とタイランド湾を短絡させる陸路の一つに沿うため、交通、交易の要地として知られた。

[友杉 孝]


トラン(ジフェニルアセチレン)
とらん

ジフェニルアセチレン

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普及版 字通 「トラン」の読み・字形・画数・意味

乱】とらん

みだれる。

字通「」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トラン」の意味・わかりやすい解説

トラン
tolan

ジフェニルアセチレンのこと。化学式 C6H5C≡CC6H5 。白色針状晶,融点 62.5℃。酸化すると安息香酸になる。

トラン
Trang

タイ南部,マレー半島中部のマラッカ海峡にのぞむ都市。トラン県の県都。スズ,石炭の鉱山があるほか,沿岸漁業も盛ん。古くからの交通,交易の要地。住民には中国人が多い。人口5万 4624 (1992推計) 。

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化学辞典 第2版 「トラン」の解説

トラン
トラン
tolan

[同義異語]ジフェニルアセチレン

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世界大百科事典(旧版)内のトランの言及

【第二帝政】より

…63年の立法院選挙において労働者候補を立て,64年には〈60人宣言〉を公表するなど労働者階級の政治的自立を主張した。これらの動きの中心となった労働者がプルードン主義者のトランであった。彼は64年ロンドンでの国際労働者協会(いわゆる第一インターナショナル)の創設に参加し,パリ支部を結成した。…

※「トラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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