あんな(読み)アンナ

デジタル大辞泉 「あんな」の意味・読み・例文・類語

あんな

[形動]
話し手も聞き手もともに知っている人や事物状態があのようであるさま。あれほど。あれくらい。「あんなにひどい被害とは思わなかった」「彼はなぜいつもあんななのだろう」
話し手にも聞き手にも見えている人や事物のようす・状態があのようであるさま。「あそこに立っている、あんな人が僕の好みだ」
[補説]連体形に「あんな」「あんなな」の二形がある。連体形として一般には「あんな」の形が用いられるが、接続助詞「ので」「のに」などに続くときは「あんなな」の形が用いられる。「事態があんななので、どうすることもできない」
[類語]ああいうあのようあああないさしもあれほどなにほどかばかりこれほどそれほどさほどさのみさまでどれほどいかほどそれくらいこのくらいこれくらいこればかりこれっぽっちこれきりこれっきりこれだけこれしきそれしき

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精選版 日本国語大辞典 「あんな」の意味・読み・例文・類語

あんな

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 語幹がそのまま連体形の働きをするが、接続助詞「ので」「のに」が下に付くときは「あんなな」の形をとる ) 物事程度や状態が、あのようであるさま。あのよう。あのような。
    1. [初出の実例]「先さまの人憎さもにくし、あんな男にあふてとらしました」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)八)
    2. 「アレ、御覧。お初どんがあんなにお洒落(しゃれ)だよ」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)三)

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改訂新版 世界大百科事典 「あんな」の意味・わかりやすい解説

アンナ
Anna

マリアの母。その名は聖書には記されていないが,外典ヤコブの原福音書)に,老夫ヨアキムJoachimとの間に神から一人娘マリアを授けられる物語が語られている。別々に子どもの誕生を告げられたヨアキムとアンナが金門で出会い,抱き合う場面は,マリアの受胎の瞬間を表すものとみなされ,聖母伝や救済の歴史中にしばしば取り上げられる。緑のマントと赤い服をつけた老婦人として表現され,幼いマリア(長衣によって幼子イエスと区別される)を抱くか,娘となったマリアに教育を施している。イエスを加えて三位一体の形をとった表現には,マサッチョとレオナルド・ダ・ビンチらの作例がある。祝日は,ヨアキムとともに7月26日。
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デジタル大辞泉プラス 「あんな」の解説

アンナ〔曲名〕

アメリカソウル/カントリー・シンガー、アーサー・アレキサンダーの曲。1962年に発表。全米第68位を記録ビートルズがカバーし、デビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」(1963年)に収録している。原題《Anna (Go To Him)》。

アンナ〔実在動物〕

島根県にあるしまね海洋館アクアスで飼育されているシロイルカのメス。口から吐く空気が丸い輪になる「バブルリング」で知られる。2003年9月、島根県浜田市、江津市から特別住民票交付。登録名は「アクアス・アンナ」。

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百科事典マイペディア 「あんな」の意味・わかりやすい解説

アンナ

米国の測地用人工衛星。閃光(せんこう)電球が取り付けられ,規則的に発光して地上から同時観測できる。重さ191kg,1962年10月打上げ。

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