ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハチクマ」の意味・わかりやすい解説
ハチクマ
Pernis ptilorhynchus; honey buzzard
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タカ目タカ科の鳥。ハチ類を食べるクマタカ(熊鷹)に似た鳥の意。ユーラシア大陸の亜寒帯以南とマレー諸島,フィリピンなどで繁殖し,高緯度地方で繁殖するものは冬季南方に渡る。全長約58cmの大型のタカで,地中に巣をつくるスズメバチ類の幼虫やさなぎをおもに食べる。このためくちばしはタカ類としては小さく,顔の羽毛はハチに刺されぬようにかたいうろこ状になっている。背面は黒褐色だが,下面は黒褐色のものから淡色のものまで個体変異が大きい。顔は灰色である。上昇気流にのって,トビのように帆翔(はんしよう)することが多く,羽ばたきもゆったりとしている。飛翔中に,よく〈ピョー,ピョー〉と鳴く。平地から亜高山にかけての森林にすみ,秋には愛知県伊良湖岬や九州南端で,サシバにまじって南下するものが多く見られる。木の枝に小枝で大きな巣をつくり,1腹2個の卵を産む。雛は初めハチの子で養われ,しだいにカエルなども与えられる。ハチクマの仲間は世界に2属5種があり,ヨーロッパからニューギニアまで分布している。どの種もハチの子を好んで食べる。
執筆者:竹下 信雄
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鳥綱タカ目タカ科の鳥。ユーラシア中部に分布する。日本には夏鳥として渡来し、四国以北で繁殖する。全長約57センチメートルでトビよりやや小さい。体の下面の色彩には変化が多いが、上面は褐色で、尾に太い横帯があるだけである。低山から山地の林にすみ、とくにハチの幼虫を好むが、カエルやヘビもとらえる。大木の枝上に営巣する。秋になると群れをつくって、同じタカ科のサシバとともに渡りをする。
[高野伸二]
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出典 小学館の図鑑NEO[新版]鳥小学館の図鑑NEO[新版]鳥について 情報
…この鳥をミサゴ科として独立させる説もある。トビ類には17属約30種があり,ハチクマとトビが日本に分布している。ハチクマはおもにクロスズメバチ(ジバチ)の幼虫やさなぎを食べ,トビは腐肉食性が強い。…
※「ハチクマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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