ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レナ川」の意味・わかりやすい解説
レナ川
レナがわ
reka Lena
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ロシア連邦東部、東シベリアを流れる川。全長4400キロメートル、流域面積249万平方キロメートル。バイカル湖西岸のバイカル山脈の標高930メートルに源を発し、ヤクーツク付近まで北東方向に流れ、これより下流は北流して、北極海のラプテフ海に3万平方キロに及ぶ広大なデルタを形成して流入する。上流では10月末ないし11月初めから5月中旬まで、下流では9月末から6月初旬まで結氷する。河口からウスチクトまで(小型船はカチュークまで)航行可能。可航期間は短いが、ロシア連邦を構成するサハ共和国の主要な交通路となっている。おもな河港は、キレンスク、ビチーム、レンスク、オリョクミンスク、ヤクーツク、ジガンスクなどである。おもな支流は上流からビチーム川、オリョクマ川、アルダン川、ビリュイ川である。流域は豊富な地下資源に恵まれており、金、ダイヤモンド、銅などが産出する。また、中流にレナ炭田があるほか、天然ガスが採掘されている。
[宇根 寛]
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