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アクチニウム actinium

翻訳|actinium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アクチニウム
actinium

元素記号 Ac ,原子番号 89。天然放射性元素の1つ。天然には質量数 227 (α,β壊変半減期 22年) と 228 (β壊変,半減期 6.13時間) の同位体が存在する。周期表3族に属し,アクチノイドの1つ。 1899年 A.ドビエールヌがピッチブレンド中より発見した。アクチニウム 227はウラン 235 (アクチノウラン) の壊変生成物であり,228はトリウム系列に属する。単体は銀白色の金属で,暗所では発光する。融点 1050±50℃,沸点 3300℃。空気中では酸化アクチニウムの白い被膜を形成,水溶液では3価の正原子価のみを示す。アクチニウム 227はウラン鉱物中に存在し,ピッチブレンド 1t 中の含有量は 0.15mg ,クラーク数 3×10-14 である。

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百科事典マイペディアの解説

アクチニウム

元素記号はAc。原子番号89。放射性元素の一つ。1899年A.ドビエルヌがピッチブレンドからウランを分離した残留物中に発見。銀白色の金属。化学的性質は希土類元素とくにランタンに似ている。

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世界大百科事典 第2版の解説

アクチニウム【actinium】

周期表元素記号=Ac 原子番号=89融点=1050℃ 沸点=約3200℃比重=10.07電子配置=[Rn]6d17s2 おもな酸化数=III周期表第IIIA族に属するアクチノイドの一つ。多くの同位体が知られているが,半減期の最も長いものは227Ac(21.6年)。1899年,フランスのドビエルヌAndré Debierneは,ピッチブレンドからウランを分離した残留物中に新しい放射性元素を発見し,〈光〉〈放射線〉を意味するギリシア語のaktinosまたはaktisにちなんで命名した。

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大辞林 第三版の解説

アクチニウム【actinium】

アクチノイドの一。元素記号 Ac  原子番号89。同位体はすべて放射性で、天然に存在する同位体の質量数は二二七と二二八。銀白色の固体金属で、化学的性質はランタンと類似する。1899年、瀝青れきせいウラン(ピッチブレンド)中に発見。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アクチニウム
あくちにうむ
actinium

アクチノイドの最初に位置する放射性元素。原子番号89、元素記号Ac。1899年ピッチブレンドからウランを分離した希土類残留分中に発見され、光線、放射線を意味するギリシア語aktisにちなんで発見者であるフランスのドビエルヌAndr Debierne(1874―1949)によって命名された。
 天然には、アクチニウム系列に属する質量数227の同位体がウラン鉱に少量含まれ、トリウム系列に属してメソトリウムともよばれる質量数228がトリウム鉱に微量含まれている。質量数227(半減期21.8年)の同位体は人工的にもつくられ、これを利用して単体や化合物の性質が調べられている。単体は銀白色の金属。ランタンに似て化学的には酸化数+で安定な化合物をつくる。[岩本振武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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