アラレ(霰)石(読み)あられいし

百科事典マイペディア 「アラレ(霰)石」の意味・わかりやすい解説

アラレ(霰)石【あられいし】

方解石と同じく炭酸カルシウム鉱物で互いに多形晶癖柱状針状など。時に擬六方体を作る。無色透明か各色の淡色火山岩のすきまや各種鉱床中にサンゴ状などの姿で産する。二枚貝の殻など生物がつくる鉱物(生体鉱物)としても重要。へき開は柱の一方向に明瞭,硬度3.5〜4,比重2.93,複屈折が大きい。断口は亜貝殻状。
→関連項目菊花石

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改訂新版 世界大百科事典 「アラレ(霰)石」の意味・わかりやすい解説

アラレ(霰)石 (あられいし)

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世界大百科事典(旧版)内のアラレ(霰)石の言及

【アラゴナイト】より

…アラレ(霰)石ともいう。化学成分はCaCO3方解石と多形をなす鉱物。…

【仮像】より

…この場合,化学組成が変化しない場合と変化する場合がある。前者の例としては,CaCO3の化学組成をもつアラレ石(斜方晶系,柱状となることが多い)が,その外形を保ったまま方解石(三方晶系)に変化する場合,すなわち化学組成は変化せず内部原子の配列が変化した場合である。後者の例としては,化学組成FeS2の黄鉄鉱(立方晶系,直方体・八面体をなすことが多い)が,その特有なシンチュウ色を失い褐色の針鉄鉱(化学組成FeO・(OH),斜方晶系,針状結晶,その放射状集合体)に変化することがある。…

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