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イチゴ(苺) イチゴFragaria chiloensis var. ananassa; strawberry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イチゴ(苺)
イチゴ
Fragaria chiloensis var. ananassa; strawberry

イチゴは広義にはバラ科のヘビイチゴ,オヘビイチゴシロバナノヘビイチゴなどの多年草や,カジイチゴナワシロイチゴフユイチゴなどの落葉小低木 (キイチゴ類) をさす。いずれも野生種で無毒,食べられるものも多い。また一般には,イチゴといえば栽培種のオランダイチゴ (ストロベリー) をさす。これは南アメリカ (チリのチロエ島) 原産といわれるが,日本には天保年間 (1840頃) にオランダ人によってもたらされた。地下の根茎から多数のランナー (走出枝) を出してふえ,長い柄のある3出複葉の根生葉を密につける。春から夏にかけて,白色5弁の花をつける。果実花床が肥大した偽果で,表面についているゴマのような粒が,めしべの変化したほんとうの意味の実である。果実をそのまま食べるほか,ジャムや菓子の原料に加工する。世界各国で改良され,多数の品種がある。

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百科事典マイペディアの解説

イチゴ(苺)【イチゴ】

オランダイチゴとも。バラ科の多年草。匍匐(ほふく)枝を出してふえる。花は白色5弁。食用にするのは花托が肥厚した部分で,表面に散在する粒状のものが種子。普通栽培のほか促成栽培,抑制栽培などがあるが,冬,石の保温性を利用した静岡県久能山ほかの石垣促成栽培は有名だがビニルハウスの普及で急激に減少した。
→関連項目ヘビイチゴ

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世界大百科事典 第2版の解説

イチゴ【イチゴ(苺) strawberry】

バラ科の多年草(イラスト)。ビタミンCの含有量が多く,果物の少ない春先出荷で生産が飛躍的に伸びた。オランダイチゴともいう。
[形状]
 地下茎は太く,数本の長い走出枝(ランナー)を出し,それに幼植物をつくる。根出葉は3小葉からなり,托葉がある。多くは4~5月に,葉柄の長さぐらいの花茎を伸ばし,数個の白い花をつける。花弁は5枚,萼片および副萼片は5個,おしべは普通20本,めしべは多数。果実と呼ばれるのは花托が肥大したもので,真の果実は実の表面に着生している小粒状の種子(瘦果(そうか))である。

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世界大百科事典内のイチゴ(苺)の言及

【福羽逸人】より

…新宿御苑内苑頭,大膳頭を経て宮中顧問官となる。果樹の袋掛け,蔬菜の促成栽培,温室栽培など画期的な技術に初めて成功し,イチゴの品種(福羽)育成,海外からの新種苗の導入など,日本の園芸史上に残した足跡は大きい。著書に《甲州葡萄栽培》《紀州柑橘録》《果樹栽培全書》など。…

※「イチゴ(苺)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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