カエル(蛙)(読み)カエル

百科事典マイペディアの解説

カエル(蛙)【カエル】

両生綱無尾目の総称。頭部と胴部が連続している。四肢,特に後肢が発達し,陸上での跳躍力,水中での遊泳力がすぐれる。幼生オタマジャクシで,発達した尾をもつが,変態後は消失する。皮膚は分泌腺に富み,常に湿っている。排出腔に水をたくわえるものが多い。呼吸は肺と皮膚とで行われるが,幼生では鰓(えら)による。多くの種には鳴嚢(めいのう)があり,繁殖期の雄は特に盛んに鳴く。卵生で,大半は体外受精を行う。静水中に産卵するが,陸上や樹林の枝に卵塊を作って,その中に産卵するものもある。また体に着けたり,鳴嚢内に保護したり,産卵習性はきわめて変化に富む。皮膚に毒腺をもつものもある。祖先型は三畳紀に栄えた両生類の迷歯類から分岐したミオバトラクスなどと考えられ,カエルのような頭と長い尾をもっていた。現生種は22科2600種,日本で約33種が知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

カエル【カエル(蛙)】

無尾目Anuraに属する両生類の総称で,成体は完全に変態し幼生(いわゆるオタマジャクシ)とは形態を異にする。英名は一般にはfrogであるが,ヒキガエルのような外観のものをtoadと呼ぶことが多い。極地を除く世界の各大陸に分布し,平地から高地海水を除く水中から砂漠地帯まで,あらゆる環境に適応放散してすみついている。分類には諸説があるが,全体を25科3967種類ほどに分けることが多く,日本には帰化種3種と在来種約34種・5亜種が分布する。

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